日本一細長い佐田岬半島で【四国最西端!佐田岬半島海の体験合宿】を開催しました!

【日時】2021年11月6日・7日  【場所】伊方町~三崎 佐田岬半島全域

海と日本プロジェクトinえひめでは、伊方町佐田岬半島で、2021年11月6日(土)・7日(日)に「四国最西端!佐田岬半島海の体験合宿」を開催いたしました。「海の恵み」と「海の安全」をテーマに、伊方町で盛んなしらす漁体験や、海上交通の拠点であり、海の景観のシンボルでもある佐田岬灯台の見学など、海を様々な視点から体験するイベントです。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

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  • イベント概要

・開催概要 日本一細長い佐田岬半島で、「海の恵み」と「海の安全」をテーマに、この地で盛んなしらす漁体験や、海上交通の拠点であり、海の景観のシンボルでもある佐田岬灯台の見学など海を様々な視点から体験する学習イベント。
・日程 2021年11月6日(土)・7日(日)
・開催場所 伊方町~三崎 佐田岬半島全域
・参加者数 愛媛県内の小学5.6年生18名
 

  • 日本一細長い佐田岬半島で「海の恵み」と「海の安全」をテーマに体験学習を実施

舞台は四国最西端に位置する日本一細長い佐田岬半島。この地は、北側に瀬戸内海、南側に宇和海、そして対岸の九州との間には豊予海峡と三方を海に囲まれた特殊な地域で、海流がぶつかり合い潮の流れが速いため全国屈指の漁場です。また潮の流れの速さに加え岩礁の多さが航行の難所として知られ、船が安全に航行できる工夫がなされた地域でもあります。複数の海に囲まれ、潮と独特な自然環境が織り成す海の景観や、海の食材に恵まれた佐田岬半島で、「海の恵み」と「海の安全」をテーマに体験学習を行いました。

【海の恵み】
地元産業を支えるしらす漁体験から、商品として販売するまでの流れを体験し、水産業の一連の技能や機能を学びました。また、伊方町付近の漁業者が取り組む「水産資源を守る漁法」についても学習し、水産資源に悪影響を及ぼす海の環境変化の現状や、未来へ水産資源を残すことの大切さを学びました。

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料理研究家 近藤一樹先生を講師に、佐田岬周辺のぎょしょく講座や魚をさばく体験をしました。
「ぎょしょく」とは、
①魚触(魚に触れる体験学習)
②魚色(魚の特色を知る学習)
③魚職(漁船漁業の職業を知る学習)
④魚殖(養殖業の職業を知る学習)
⑤魚飾(飾り魚など文化の学習)
⑥魚植(植林など魚の環境の学習)
⑦魚食(魚を食べて味を知る学習)の7つの大切な意味が込められています。

様々な角度から「ぎょしょく」を学んだことで、参加者にとっても一番身近な「食」を通して海について考えるきっかけをつくることが出来ました。近藤先生考案の釜揚げしらすピザは、今後、海プロ推進パートナーの飲食店で販売予定となっています。

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【海の安全】
伊方町に語り継がれる海の安全を守る海ノ民話「速吸瀬戸の守り神」アニメーションを上映し、民話の舞台となった三崎町のお話しや、松山海上保安部による「灯台の役割」について解説をしていただきました。

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学習会後、実際に佐田岬灯台を見学しました。灯台から見た海は一部海流がぶつかり合い、特殊な動きをしています。また、船の航行の難所から安全を守る岩として海ノ民話「速吸瀬戸の守り神」でも登場した黄金碆も目視でき、実際に現地へ出向くことで海の安全について学びを深めることができました。

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【子どもたちの感想】
参加者からは、「しらす漁体験でとってすぐ食べた、しらすの味が忘れられない」「魚の三枚おろしが楽しかった」「家に帰ってからも魚を使った料理に挑戦したい」などの食に関した感想が多く、生活に身近な食は海に興味を持つきっかけになりやすいと感じました。他にも、漁師や海上保安部の方のお話を聞いたり一緒に体験をしたことから、海に関係のある職業に興味を持ったという感想もありました。また、今回は、海ごみについて詳しく取り上げてはいませんが、海の汚れが海の生き物に悪影響を与えているなど考えを深められた参加者もいて、海への関心を高められた2日間。

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【愛媛県ならではの”俳句”で表現】
俳句講習、ブイアートワークショップでは、多数かつ多様な主要俳人が排出された愛媛県ならではの”俳句”で表現。たった17語で綴る感想文は、詠む人によって感じ取る雰囲気も物語性も異なり、様々な視点から見る海への想いを個性の出る成果物として作成することが出来ました。

今年は四国最西端日本一細長い海に囲まれた半島で海の体験合宿を開催しました。独特な地形で形成されたこの地では、複雑な海流の波に揉まれた美味しい海の幸が豊富で、佐田岬の魅力の一つでもあります。また、観光地でもある佐田岬灯台から見る海は、波が不思議な動きをしており海ノ民話として現代まで語り継がれるほど古くから航行の難所として知られています。ただ景色が綺麗で海の幸が美味しいだけでなく、海と共生してきた地域ならではの考えられた観光スポットが盛りだくさんの地域です。今回子どもたちが体験したしらす漁体験や佐田岬灯台見学は一般の方でも体験できるので、ぜひ海と地域の繋がりを体験しに佐田岬へお越しください。

【今後の展開】
佐田岬半島の海の恵みが感じられる、海プロオリジナルパッケージデザインを使った釜揚げしらす・ちりめん加工品の販売や、調理体験で実食した釜揚げしらすピザの販売を行います。これらの商品は、伊方町の観光地や推進パートナーの店舗内で販売予定です。更に海の安全を学べる、参加者が体験した佐田岬灯台VR映像を海と日本プロジェクトinえひめ公式サイト内で公開します。また、イベント最終日に作成した俳句の中で優秀作品に選ばれた句の展示を行い、イベント終了後も佐田岬半島の海の魅力を体験できる仕組みづくりを行っていきます。随時海と日本プロジェクトinえひめ公式サイト内で情報公開していくので、お見逃しなく!

団体概要
団体名称 :海と日本プロジェクトinえひめ実行委員会
本社所在地 愛媛県松山市本町1丁目1-1
電話番号 :089-915-0909
代表 :実行委員長 佐伯美香
URL :https://ehime.uminohi.jp/
活動内容:愛媛県内の「海」を中心とした、食・文化・スポーツ・お祭り等の活動のムーブメント作りのための情報収集、イベント活動の広報実施。

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日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

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