7月11日から「ガンバ大阪VSヴィッセル神戸」の観戦チケットの販売を開始
チケット機能の実装により、これまで窓口でしか提供できなかった障害者割引が適用されたチケットを、オンラインで提供できるようになります。ミライロID内で販売することで、本人確認にも対応します。障害のある当事者の利便性向上と事業者の負担軽減に加え、感染対策も目指します。
ミライロチケットの第一号として、ガンバ大阪が導入を開始します。7月21日に開催予定の「ガンバ大阪VSヴィッセル神戸」の観戦チケットが、7月11日よりミライロID内で購入できるようになります。
※購入できるのは、ミライロIDに障害者手帳を登録している人に限ります。
なお、政府としても、「デジタル社会の実現に向けた重点計画」(令和3年6月18日閣議決定)において、オンラインによる障害者割引チケットの提供を推奨しています。
- 本件のポイント
1.オンラインで障害者割引のチケットが購入できるようになる
2.障害者手帳の現物確認にかかる時間や感染リスクを軽減できる
3.7月11日から「ガンバ大阪VSヴィッセル神戸」の観戦チケットの販売が開始される
4.「デジタル社会の実現に向けた重点計画」の内容に沿った対応ができるようになる
- 開発の背景
1952年より障害者手帳を用いた運賃割引が定められ、「障害者割引」という制度が広く普及しました。今では、映画館やカラオケ、ボーリング場、スポーツ観戦など、様々な業界で導入が進んでいます。障害のある当事者を対象に、入場料の割引や無償化を行う事業者様が多くなっています。一方で、障害のある当事者と事業者には以下のような課題がありました。
【障害のある当事者の課題】オンラインでチケットを購入できない
オンラインチケットやオンライン予約の普及が進む昨今ですが、障害のある当事者は、その便益を享受できずにいました。なぜならば、障害のある方の本人確認には、窓口において障害者手帳の現物確認が欠かせないためです。また、コロナ禍においては窓口が一次的に封鎖されているケースも多く、障害者割引が適用されたチケットの購入ができないこともあります。
【事業者の課題】確認に時間がかかる・感染リスクを伴う
障害者手帳は265種類あるため、手帳の正誤を判別することに時間を要します。また、障害者割引としてキャッシュバックを行うこともあり、対応コストがかかっています。コロナ禍においては、対面での接客によってお客様とスタッフのどちらにも感染のリスクが伴います。
このような課題に対応するため、令和3年6月18日に閣議決定された「デジタル社会の実現に向けた重点計画」において、「障害者の負担軽減や均等な機会の提供のため、オンラインによる施設等の障害者割引入場券の予約・購入等への対応について、民間事業者等に対して要請を行う」との記載が盛り込まれました。
そこで弊社は、障害者割引に対応したオンラインチケットの提供を開始しました。ソーシャル・ディスタンスの必要性が高まる中、障害のある当事者と事業者の安全を確保しつつ、より多くの方のサービスの利用を促す架け橋となります。
- ミライロチケットの購入・利用方法
【チケットの購入方法】
STEP1:ミライロIDアプリをダウンロードし、アカウントを作ってください。
STEP2:お手持ちの障害者手帳を撮影し、送信してください。
※ミライロID運営事務局にて、審査・登録を行います。
※障害者手帳の審査・登録には、通常3営業日を要します。
STEP3:審査・登録が完了後、ミライロIDにログインして、該当チケットを以下の手順にて購入してください。
※クレジットカード決済となります。
※購入できるのは、ミライロIDに障害者手帳を登録している人に限ります。
①ミライロチケットのアイコンをタップ
②チケット一覧から該当チケットをタップ(画像1)
③試合を選択(画像2)
④席種を選択(画像3)
⑤エリアを選択
⑥ブロックを選択
⑦購入枚数を選択
⑧購入者情報を入力
⑨クレジットカード情報を入力
⑩購入(画像4)
【チケットの利用方法】
STEP1:ミライロIDにログインして、該当チケットを以下の手順にて、入場ゲートのスタッフに提示してください。
①ミライロチケットのアイコンを選択
②マイチケットから該当チケットを選択(画像1)
③該当試合を選択
④「チケットを表示する」をタップ(画像2)
STEP2:画面に表示されている「入場確認」のアイコンをタップしてください。(画像3)
STEP3:スタッフの指示に従って、入場してください。
※使用後は、「入場済み」の表示がされます。(画像4)
- 開発者のコメント
【株式会社ミライロ 代表取締役社長 垣内俊哉】
2019年のアプリリリース時より思い描いてきたオンライン決済がようやく形となり、記念すべき第一号としてガンバ大阪に導入いただけることになりました。これまでのミライロIDは手帳の代替手段に留まっていましたが、チケット機能の追加により、従来の紙の障害者手帳では実現できなかったオンラインでの決済が可能となりました。今後も既存の枠にとらわれず、障害のある方々の生活が少しでも便利になるようなアプリへと進化させていきます。
- ミライロIDについて
障害者手帳を所有している方を対象としたスマートフォン向けアプリです。ユーザーは、障害者手帳の情報、福祉機器の仕様、求めるサポートの内容などをミライロIDに登録できます。公共機関や商業施設など、ミライロIDを本人確認書類として認めている事業者において、障害者手帳の代わりに提示することで、割引などが受けられます。
「カバンや財布から障害者手帳を取り出すのが手間」「周囲の人に障害者手帳を見られたくない」といった障害のある当事者の声から、スマホでパッと提示することができるアプリの開発に至りました。
また、障害者手帳の掲示に留まらず、今回のようなオンラインでチケットを提供できる機能や、事業者が障害のある当事者にアンケートを取れる機能などを拡充しています。今後もミライロIDを起点に、提供するサービスの種類を増やすことを目指します。
【HP】https://mirairo-id.jp/
【リリース日】2019年7月1日
【参画する事業者の数】2,033事業者(2021年5月31日時点)
※現時点でミライロIDが使える場所(https://mirairo-id.jp/place/)