地方の脱炭素化を支援 オーストリアの再生可能エネルギー技術

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地方自治体による、水力発電・木質バイオマス発電施設の導入に対する技術サポートをいたします。

5月26日に改正地球温暖化対策推進法が成立し、2050年までのカーボンニュートラルの実現が明記されました。この実現には再生可能エネルギーの利用が不可欠であり、地方創生につながるSDGsへの取り組み、自治体による再生可能エネルギー事業の重要性がさらに高まってきました。
また、自治体が「促進区域」を設けられるようになったことで、再生可能エネルギー事業の導入・拡大も円滑に進むことが期待されます。

オーストリア政府は脱炭素化へのエネルギー転換を推進しており、今年の3月には2030年までにオーストリア国内のすべての電力を再生可能エネルギー資源で賄い、2040年までにカーボンニュートラルを実現するという法的枠組みを定めた再生可能エネルギー拡大法(Erneuerbare Ausbau Gesetz:EAG)案を閣議決定いたしました。

オーストリアは、発電電力量の60.1%を水力発電が占め、再生可能エネルギーの割合は78.2%に上っています。(2018年統計)

オーストリアには水力発電やバイオマスといった再生可能エネルギー事業に関し、蓄積された経験と技術があります。国土の約半分が森林に覆われ、かつ2/3がアルプスという急峻な山岳地帯を占めるオーストリアと日本の地形は類似点が多いため、その知識は自治体のプロジェクトに役立つだけでなく、移転も比較的容易なものとなるでしょう。

オーストリアの再生可能エネルギー技術にご関心がございましたら、オーストリア大使館商務部にご連絡ください。プロジェクトに合わせた提案をご用意いたします。

日本における主な事例
 

  • 水力発電事業

WWS Wasserkraft GmbH http://wws-japan.co.jp/
日本法人WWS-JAPAN(株)を通じ、5kW~10MWクラスの小水力発電に特化したカプラン、フランシス、ぺルトン水車を供給し、小水力発電事業化を支援。

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事例: 坂井市川上小水力発電所
所在地: 福井県坂井市
水車形式: 横軸二射ペルトン
最大使用水量: 0.18 ㎥/s
有効落差: 81.3 m
発電出力: 117.6 kW
運転開始年月日: 2021年7月(予定)

WWS-JAPAN株式会社: http://wws-japan.co.jp

 

Maschinenbau Unterlercher GmbH https://www.maschinenbau-unterlercher.at/en/
提携先のイー・セレクトを通じ、クロスフロー、ぺルトン、らせん水車、取水設備全般を提供。自立運用可能な50kW級ぺルトン水車のデモも行われている。
 

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事例: 細ノ洞発電所
所在地: 長野県南木曽町
水車形式: 横軸二射ペルトン
最大使用水量: 0.07 ㎥/s
有効落差: 77.5 m
発電出力: 49.5 kW
運転開始年月日: 2021年1月1日

有限会社イー・セレクト: http://www.e-select.org

 

  • 木質バイオマス発電事業

AICHERNIG Engineering GmbH(Repotec) http://www.repotec.at/

 

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パートナー企業であるトーヨーエネルギーソリューションと共に輪島バイオマス発電所を建設。間伐材等を利用する木質バイオマスガス化発電システムは発電効率約30%という高効率を実現しています。また、2MW弱規模といった小型バイオマス発電所においても事業採算を達成できます。

株式会社 トーヨーエネルギーソリューション:
https://toyo-energy-solution.co.jp/
株式会社 輪島バイオマス発電所: http://wabec.co.jp/index.php

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