体験した子どもの約7割が「SDGsへの考えが変わった」と回答 【みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』 定期レポート】

0
318
体験した子どもの約7割が「SDGsへの考えが変わった」と回答 【みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』 定期レポート】のメイン画像

CANVAS代表の石戸奈々子氏から、「社会に関心を持つ手助けになる」の声

I&CO Tokyoが2022年4月に公開した「みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』」(以下『えらぶっく』)について、公開から約3ヵ月の間に寄せられた『えらぶっく』への反響をご報告します。

体験した子どもの約7割が「SDGsへの考えが変わった」と回答 【みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』 定期レポート】のサブ画像1

みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』とは

『えらぶっく』は、世代を問わず親しまれている「ももたろう」「さんびきのこぶた」「アリとキリギリス」を題材に、SDGsの考え方に触れながら結末を自分で作り上げていくデジタル絵本です。

『えらぶっく』では、物語の途中にある分岐点で読者自身が次の展開を選び、その選択によってストーリーと結末が変わります。それぞれの選択肢はSDGs17の目標に紐づいており、楽しみながらSDGsの考え方に触れる機会と、「未来は自分たちの手で変えられる」という原体験の提供を目指しています。(URL https://era-book.com/lp/

公開3ヵ月レポート概要

『えらぶっく』を体験した子どもたち、ならびに5歳~小学校3年生の子どもを持つ保護者へのアンケート結果を以下にまとめました。また、子どもたちの創造・表現を応援するプログラムを300以上提供するNPO法人CANVASの代表であり、デジタルえほんアワードの審査員でもある石戸奈々子氏からもコメントをいただきましたので、ご紹介します。

調査概要①
調査対象:『えらぶっく』を体験した子どもたち
調査方法:ワークショップ後アンケート、ならびに『えらぶっく』サイトからの任意回答
調査期間:2022年4月9日~7月20日
回答者数:153名

調査概要②
調査対象:5歳~小学校3年生の子どもを持つ保護者
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年7月4日~7月11日
回答者数:SDGsについてあなたご自身に関するアンケート(443名)
『えらぶっく』についてあなたご自身とご家族に関するアンケート(442名)

1. 子ども向けアンケート結果概要

 『えらぶっく』を体験した子どもたちへのアンケートでは、8割以上から「たのしかった」という回答を得られました。

体験した子どもの約7割が「SDGsへの考えが変わった」と回答 【みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』 定期レポート】のサブ画像2

 また『えらぶっく』を通して「SDGsのことがわかった(79.7%)」「SDGsについて考え方が変わった(69.3%)」と回答があり、SDGs教育コンテンツとしても一定の役割を果たせていることがわかりました。

体験した子どもの約7割が「SDGsへの考えが変わった」と回答 【みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』 定期レポート】のサブ画像3

 

体験した子どもの約7割が「SDGsへの考えが変わった」と回答 【みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』 定期レポート】のサブ画像4

「SDGsについてどのように考え方が変わりましたか?」という質問では、半数以上から「自分の生活や行動が未来に関係あると思うようになった(51.4%)」と回答があり、自分たちの未来が現在の行動の積み重ねによって作られるという手応えを得るきっかけにもなっているように見受けられます。

体験した子どもの約7割が「SDGsへの考えが変わった」と回答 【みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』 定期レポート】のサブ画像5

最後に「『えらぶっく』を読んだあとに、おうちの人や先生と、SDGsのことを話しましたか?」については、約7割が「話した/これから話したい(70.9%)」と回答する結果になりました。『えらぶっく』は子どもたちにとって、SDGsについて会話するきっかけにもなっています。

体験した子どもの約7割が「SDGsへの考えが変わった」と回答 【みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』 定期レポート】のサブ画像6

2. 保護者向けアンケート結果概要

 5歳から小学校3年生の子どもを持つ保護者を対象にしたアンケートでは、ご家庭でのSDGs教育に興味を持っている7割以上の方から「『えらぶっく』を子どもに体験させたい(70.2%)」という回答をいただきました。

体験した子どもの約7割が「SDGsへの考えが変わった」と回答 【みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』 定期レポート】のサブ画像7

『えらぶっく』に対しては「SDGsについて、子どもが自ら理解を深めるための助けになる(60.5%)」「親がSDGsに関する知識をもっていなくても、子どもにSDGsを学ぶ機会を提供できる(49.5%)」「SDGsについて、親子で会話をするきっかけになる(47.8%)」という点に期待が寄せられています。

体験した子どもの約7割が「SDGsへの考えが変わった」と回答 【みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』 定期レポート】のサブ画像8

その背景としては、ご家庭でのSDGs教育に対する「正確な知識を伝えられる自信がない」「時間を確保できない」などの課題があるようです。

 また、実際に『えらぶっく』を体験した子どもの保護者にお聞きしたところ、約9割の方から「SDGsに触れる良い機会になった」とご回答いただきました(有効回答数36)

【『えらぶっく』を体験した子どもの保護者からいただいたフリーコメント(一部)】

  • 自分の人生にはいろんな選択肢があると知ることがスタートだと思いました
  • 子どもがどうしてその選択をしたか考えを聞くことができ新たな発見がありました
  • お友達と親子一緒に楽しく学べる機会ができたことがとても大切な時間になりました。ありがとうございました!
  • とても面白かったです!絵も可愛く、お話も馴染みがあるものでわかりやすかったです!子どもはメダルが欲しくて全部獲得できるまで繰り返し挑戦してくれました!

3. CANVAS代表、石戸奈々子氏からの応援コメント

また、『えらぶっく』公開3ヶ月に寄せて、NPO法人CANVAS代表の石戸奈々子氏から以下の応援コメントをいただいています。

石戸奈々子氏プロフィール

体験した子どもの約7割が「SDGsへの考えが変わった」と回答 【みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』 定期レポート】のサブ画像9

東京大学工学部卒業後、マサチューセッツ工科大学メディアラボ客員研究員を経て、NPO法人CANVAS、株式会社デジタルえほん、一般社団法人超教育協会等を設立、代表に就任。慶應義塾大学教授。

総務省情報通信審議会委員など省庁の委員やNHK中央放送番組審議会委員を歴任。デジタルサイネージコンソーシアム理事等を兼任。政策・メディア博士。

著書には「子どもの創造力スイッチ!」、「賢い子はスマホで何をしているのか」、「デジタル教育宣言」など多数。デジタルえほん作家&一児の母としても奮闘中。​​

石戸奈々子氏からの応援コメント

————————————————————
絵本が好きです。
絵本の魅力はなんでしょう?
それは新しい世界への扉を開けてくれること。
しかも、少ない言葉と絵で。空想の余地をたっぷりと残して。

世界は魅力で溢れています。
美しい自然。多様な民族。豊かな文化。
しかし、残念なことにたくさんの課題もあります。環境、貧困、疫病。
その解決には、一人ひとりが、当事者となって主体的に取り組むことが必要です。
そして、多様な価値観の人と協同しながら、
新しい社会を構築していくことが求められます。
そのためには、社会に関心を持つこと、多様な視点を得ること、異なる世界に思いを馳せることからはじめるのが良いでしょう。
このデジタルえほんは、その手助けをしてくれるでしょう。
————————————————————

『えらぶっく』は今後も、より多くの子どもたちに、楽しみながらSDGsの考え方に触れる機会と、「未来は自分たちの手で変えられる」という原体験の提供をできるよう努めてまいります。

『えらぶっく』を企画・製作したI&CO Tokyoについて

デザインとデータ、テクノロジーを組み合わせ、従来の枠組みを超え新たなビジネスを創出するビジネス・インベンション・ファーム。新しいビジネス機会を創出する最善のカスタマー・エクスペリエンスの構築を目指し、企業のパートナーとして、戦略・デザイン・インキュベーションを横断したソリューションを提供している。これまで、TOYOTA、Uniqlo、GU、Amazon Audibleなどをはじめ、国内外の数多くのブランドのプロジェクトを手がけている。

会社概要

社名I&CO 合同会社
設立2019年7月
所在地3F
URLhttps://iandco.com/ja

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください