【実証結果の報告】福井県と介護施設の夜間医療体制を支えるドクターメイトの官民共創プロジェクト

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目次

◎介護施設における入居者の急変対応にかかる職員負担の軽減等に取り組んだプロジェクト

介護施設向けに「夜間オンコール代行サービス」を提供するドクターメイト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:青柳直樹)は、福井県の「CO-FUKUI 未来技術活用プロジェクト※1」に採択され、福井県勝山市にて2021年12月1日から2022年2月28日まで実施した実証実験の結果についてご報告いたします。

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※1 CO-FUKUI 未来技術活用プロジェクトについて
福井県が実施している、国内外の企業の革新的な技術・サービスの実証プロジェクトを誘致することで、地域課題の解決が行われ、福井を大胆に変革し、次の時代に新しい価値を創造することを目的とする実証支援事業。
https://co-fukui.jp/
 

  • 実証プロジェクトの概要

ドクターメイトが提供する「夜間オンコール代行サービス」を活用して、介護施設に入居する方の安心安全の確保と同時に、介護施設職員の夜間帯の負担軽減をしながら、必要な医療サービスを持続的に提供できるニューノーマルな地域連携システムは実現可能なのかを実証するプロジェクトを、福井県勝山市にて実施した。※2

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※2 実証プロジェクトについての詳細
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000047082.html
 

  • 実証プロジェクトの活動結果

ドクターメイトが提供する「夜間オンコール代行サービス」が基点となり、病院と消防本部にも協力してもらうことで、介護施設に入居する方の安心安全の確保と同時に、介護施設職員の夜間帯の負担軽減をしながら、必要な医療サービスを持続的に提供できるニューノーマルな地域連携システムは実現できたのか、また継続可能性がある地域連携システムであるのかを、2021年12月1日から2022年2月28日の実証期間後に、実証に協力してくれた病院と消防本部とは面談でフィードバックを受け、介護施設6施設には2022年3月1日から3月11日の期間でアンケートを実施して、プロジェクトに対する意見を求めた。

▼結論
プロジェクトに協力いただいた全ての協力団体から、実証終了後の2022年3月からも継続して、福井県勝山市内で夜間救急搬送時の介護職員同乗を不要とする取り組み継続を容認いただくことが出来た。その結果、福井県勝山市では、実証終了後、実証に参加した介護施設が自ら弊社と新たに契約を締結いただき、2022年3月以降現在に至るまで、夜間救急搬送時の介護職員同乗を不要とする取組みを継続実施中。

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Q1.本実証プロジェクトに魅力を感じましたか?

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Q2.Q1でプロジェクトに魅力を感じた!と答えた理由を教えてください。(回答を一部抜粋)

◎回答者:施設管理者

・病院帯同は負担が大きいため、帯同不要になるということは職員の負担軽減に繋がる。
・夜間帯に介護職員をゆっくり休ませてあげることが出来る。看護師の年齢も高齢化しているので非常に嬉しい。

◎回答者:オンコール対応者

・オンコール待機日は、いつ電話がかかってくるか分からないので熟睡できなかったが、実証期間中は熟睡できた。
・救急搬送時に病院帯同がなくなることは、本当にありがたい。

◎回答者:夜勤介護スタッフ

・最初は外部看護師に出来るのか不安であったが、アドバイスが分かりやすく、親切に対応してもらえた。
・救急搬送事案の時だけでなく、どんなことでも相談できる点が魅力的と感じた。

Q3.本実証プロジェクトで夜間帯の負担は軽減されましたか?

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Q4.Q3で夜間負担が軽減されたと感じた理由を教えてください。(回答を一部抜粋)

◎回答者:オンコール対応者

・最初不安であったが本当にオンコールが鳴らなかった。そのため、ゆっくり夜は休めるようになった。
・翌朝の申し送り時に、ドクターメイトのレポートがあると時系列がはっきりしているため、内容把握しやすい。
・介護スタッフの情報伝達のスキルがアップした。

◎回答者:夜勤介護スタッフ

・最初は不安だったが、ドクターメイトの看護師さんが丁寧に分かりやすく説明してくれた。
・一人夜勤なので、ほかの職員を動かさなくていいのは大きなメリットである。
・電話した内容を、ドクターメイトがレポートとしてまとめてくれるので、申し送り作業などガなくなった。

Q5.搬送同乗をなしにするにあたって、施設の体制を変更したことはありますか?

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Q6.オンコール代行を利活用していく上で、何が必要と思いますか?(回答を一部抜粋)

◎回答者:施設管理者

・初めてドクターメイトにオンコールすることに緊張があった。
・使う!と一度決めたら、特段準備するものはないと感じた。

◎回答者:オンコール対応者

・初めてドクターメイトにオンコールすることに緊張があった。
・夜勤スタッフが電話しやすいように、フェイスシートの内容を見直した。

◎回答者:夜勤介護スタッフ

・初めてドクターメイトにオンコールすることに緊張があった。
・入居者の持ち病や服薬情報などの情報を、すぐに確認できる体制を整備した方がいい。

Q7.オンコール代行について改善してほしい点はありますか?(回答を一部抜粋)

◎回答者:施設管理者

・特にありません。職員から夜間オンコール代行を継続してほしいという声が上がっています。
・勝山から福井市内の大学病院・済生会病院などに搬送されることもあるため、連携病院を増やして欲しい。

◎回答者:オンコール対応者

・特になし。BCP対策としても、夜間オンコール代行を入れられるのではないかと感じている。
・特にない。ドクターメイトにオンコールした内容を、施設内の研修に反映していきたい。

◎回答者:夜勤介護スタッフ

・現時点では特にない。とても分かりやすく説明してくれた。
・入居者の基礎情報が、施設のフェイスシートを見に行かなくても、分かるようになればより良いと感じた。

Q8.オンコール代行と、病院帯同なしの継続を望みますか?

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            福井県CO-FUKUI 未来技術活用プロジェクトの結果報告会

             ※弊社青柳の発表は【1:31:20~1:50:05】となります

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  • CO-FUKUI未来技術活用プロジェクト実施関係者からのコメント 

独立行政法人地域医療機能推進機構 福井勝山総合病院


実証実験を終えて、介護施設等における人材不足に対し、介護職員の負担軽減に有効な事業だと感じました。また、救急搬送受け入れに問題はなかったため、CO-FUKUI未来技術活用プロジェクトで実現できた夜間救急搬送時の職員帯同不要となる取り組みを、福井勝山総合病院として、事業終了後も継続を許可いたします。
今回の実証は勝山市のみと、限定的なエリアでの実験で合ったため、実証期間中に救急搬送となった利用件数が少なかったため、1診療件以上を対象とし、介護施設にも利用をさらに促進する情報共有を行い、遠慮なく利用できるような環境を構築すれば、より利用件数が増えると考えます。

特別養護老人ホームさくら荘  副施設長 谷口 肇 様


ドクターメイトのトリアージが適正なので、オンコールを任せて不安はありません。
導入することはスタッフの負担が減らせるメリットは大きいです。「ナース1名+ドクター1名」を雇うことを考えると、費用も高くなく、職員の離職防止や雇用に対しての効果もあると感じています。
病院や消防本部との連携についても、消防にはドクターメイトが作成してくれたレポートを見せるだけ、病院も事前にレポートを見ているので、消防と病院間とのやりとりもスムーズになるので、利用者への対応品質も上がったと思っています。
CO-FUKUI未来技術活用プロジェクトで実現できた夜間救急搬送時の職員帯同不要を、これからも継続を希望し、勝山市以外の自治体でも広がってくれたら、介護職員にとって大きな負担軽減になると考えます。

福井県地域戦略部DX推進課 課長  田畔 資浩 様


福井県は、国内の企業等が持つ技術・サービスを用いた県内の地域課題解決のための実証プロジェクト(未来技術活用プロジェクト)を推進しています。
この実証実験では、福井県勝山市をフィールドとし、病院、消防、介護施設の関係機関と連携して、新たな救急搬送モデルの構築を目的とした取組を実施しました。
実証の結果、各関係機関の同意をいただいたうえで、実証終了後もなお、新たな救急搬送モデルが継続していることは大変すばらしいことと感じています。
今後は、この勝山モデルの県内他地域への展開につなげていただき、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らすことができる社会の実現に寄与することを期待しています。
 

  • CO-FUKUI未来技術活用プロジェクトを終えて、今後の展開について

プロジェクトで活動場所として選定した福井県勝山市以外のエリアでも、夜間救急搬送時の同乗不要は求められるのかを、福井県老人福祉施設協議会に協力をいただき、会員98施設に電話ヒアリングを実施した。
結果、ヒアリングすることが出来た施設の94%の施設から実現の希望を得られることが出来た。

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このヒアリング結果を受けて、2023年度中に福井県全域で展開ができるように各市の団体と連携する活動を推進させていく。
 

  • 今後の展開に向けてご協力いただく代表者様からのコメント 

福井県老人福祉施設協議会 会長  小川 弥仁 様

超高齢社会の中、高齢者福祉・介護保険事業に於いて、従事者の人材不足が深刻な状況であり、要介護者の方々の生活を支える入所施設は介護職員だけでなく、健康維持として医療を支える看護職員の不足も大きな課題となっています。そういった中、ドクターメイト「夜間オンコール代行サービス」は介護福祉施設等に於いて、夜間時の医療体制、介護職員の負担軽減となり、今後の福井の介護を支える大きな力となって頂けることと期待をしております。

福井県長寿福祉課 課長  竹内 芳隆 様


ドクターメイト「夜間オンコール代行サービス」は、介護職員の夜間帯の負担軽減や、病院、消防、介護施設との連携による夜間における必要な医療サービス提供を可能としており、今後、介護職員の働き方の改善とともに、介護施設に入居する方の安全安心の確保につながることを期待しております。
 

  • 弊社代表コメント 

ドクターメイト株式会社 代表取締役医師 青柳直樹


この度は福井県と地域の介護施設のための新しい取り組みができて大変うれしく思います。
介護施設から夜間救急搬送は、介護施設,病院,救急隊,それぞれが課題感を持っている部分であり、負担が大きい部分になります。しかし、関わる人が多いからこそ、なかなか解決が難しい課題でもありました。
今回、福井県を主体に、病院・救急隊の皆さんの協力があってこそ実現できた形であると思います。
実証から得られた知見を、福井県全域、他の地域に届けるべく、これからも精進していきます。
 

  • ドクターメイト「夜間オンコール代行サービス」について

介護事業所の課題である夜間オンコール対応について、全国のドクターメイト提携看護師が代行します。施設スタッフから受けたご相談内容について、電話でアドバイスをするだけでなく、合わせてレポートにもまとめて提出することで、施設内に教育ツールとしてもナレッジが貯まっていきます。サービス導入によって施設の医療体制がさらに充実し、通院数、入院数の減少や看護師採用にも有利に働くほか、属人化している業務を仕組み化して安定した施設運営に貢献します。

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夜間オンコールは、離職理由にも挙げられるほど負担が大きい業務で、ドクターメイトにアウトソースすることで、介護現場の業務負担軽減につながります。サービス開始から今までに10,000件以上の利用実績があり、2021年5月からは医療機関や自治体と連携して夜間救急搬送時のデータ連携による迅速化を開始しました。全国の医療機関、消防隊および介護事業所に展開を進めています。

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夜間オンコール代行サービス紹介サイト : https://doctormate.co.jp/oncall
 

  • 会社概要

会社名:ドクターメイト株式会社
代表者:代表取締役医師 青柳直樹
資本金:1,160,400,000円(資本準備金含む)
所在地:東京都中央区東日本橋三丁目7番19号東日本橋ロータリービル9階
URL :https://doctormate.co.jp/
 

  • リリースに関するお問い合わせやご取材は、下記までお問い合わせください

ドクターメイト株式会社
本事業担当責任者:中島健志(Takeshi Nakashima)
〒103-0004 東京都中央区東日本橋三丁目7番19号東日本橋ロータリービル9階
Tel:03-6822-5055
メールアドレス:[email protected]
問合せフォーム:https://doctormate.co.jp/inquiry

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