慶應義塾大学FinTEKセンター、昨年2,000名の学生が応募した無料「データサイエンス講座」を今秋も募集開始

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受講生74%「就活に役立つ」「職種が広がった」。文系学生がデータサイエンティスト枠で応募も

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フィンテックに関する認知・理解度向上及び人材育成をミッションとする、慶應義塾大学経済学部附属経済研究所FinTEKセンター(以下、FinTEKセンター)(東京都港区、センター長 中妻 照雄)は、無料の「慶應義塾大学FinTEKセンター データサイエンス講座 2022」(オンライン)を、昨年に続き今秋も開催します。昨年、この講座には2,000名以上の学生が全国250の大学・大学院・専門学校から文理問わず応募し、1,400名以上が受講しました。
参加者は、本年も全国の大学・大学院・専門学校から学部・学年を問わず募ります。募集期間は2022年9月2日(金)~9月25日(日)、講座期間は2022年10月1日(土)~2023年1月14日(土)の約3.5カ月間です。

■概要

日本国全体のデータサイエンス人材不足を背景に、各大学でデータサイエンスを学べる学部・学科が開設され、多くの学生が関心をよせています。そして、所属する大学・大学院でデータサイエンスを学ぶ機会がない場合でも、就職活動や将来のキャリアを見据え、他大学主催のオープンな無料データサイエンス講座を受ける大学生・大学院生が増えています。

FinTEKセンターが昨年実施したデータサイエンス講座は、2,000人の大学生・大学院生が全国の250を超える大学・大学院から文理問わず応募し、1,400名以上が受講しました。本講座は、データサイエンスを学んだことのない学生でも、体系的かつ実践的に学べるように設計されていて、昨年は文系の学生も数多く受講しました。満足度調査や追跡調査からも、「わかりやすかった」「選べる職種が広がった」との回答をいただいています。

さらに今年は、数学の基礎に不安をもつ学生もより安心して受講できるよう、希望者に対し数学勉強会「『統計・機械学習』のための数学」全5回を実施します。

■受講者の声

昨年の受講生に満足度調査※1を実施したところ、8割以上(161名/196名)が「満足」と回答しました。
以下「DS講座アンケート」の受講者の声から一部抜粋。(内容は、一部編集したうえで掲載しています)

  • 「授業がとてもわかりやすく、集合研修においてアウトプットの場が十分に確保されていて、とてもためになった(大学4年生・男性)」
  • 「非常に勉強になりました。知識がつき、またグループでの学習が良い経験となりました。苦労した部分も含めて、自分のためになったと感じています。(大学生・女性)」
  • 「統計学を初めて学びましたが、講座がとても丁寧で、非常に勉強になりました。事前課題は、学んだ内容を実践し体感することができました。(大学1年生・女性)」
  • 「無料で受講できるクオリティーではないと思います。(大学1年生・女性)」

また、講座開始から約8カ月後に追跡調査※2をしたところ、74%(17名/23名)が「データサイエンス講座が就職活動に役立った・役立ちそう」「選べる職種が広がった」等と回答しました。

  • 「役に立った。データサイエンス領域に知見がある人材を求めている企業が多くあり、IT関連職種だけではなく総合職だとしてもデータを活かしてもらいたいと考えているためだと思う。また、データサイエンティスト枠で保険会社の選考を受けることができたので、選べる職種が広がると思った。(文系学部・大学4年生)」
  • 「非常に役に立った。未経験からの志望だったので、データサイエンスに興味を持ったきっかけのエピソードとして話すことができた。また、機械学習モデルの作成や、チームで課題に挑むなど、さまざまな点をアピールすることができ、かなり評価していただけたと思う。(文系学部・大学4年生)」
  • 「まだ就職活動を行っていないが、育成講座を通じて統計検定の取得を行い、企業の選考条件をクリアしたものがあり役に立った。(理系学部・大学3年生)」

■本講座の特徴

①課題・研修で、実践的なカリキュラム

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動画学習・確認テストだけでなく、個人・グループ課題と全5回の集合研修(オンライン)を開催し、実践的な学びに重きを置いています。
統計検定2級程度の知識の習得とPython基礎を学ぶだけでなく、サポーター企業のビジネスデータを扱い、個人・グループワークを通して課題解決を行います。ビジネスに不可欠で汎用的な能力も養うことができます。

  • 学習内容
    記述統計、確率と確率分布、区間推定、仮説検定、回帰分析、Pythonデータ分析基礎、ベイズ統計、機械学習、Pythonデータ分析実践

②学習歴を、就職活動や今後のキャリアに活かしやすい設計

フェーズごとに、FinTEKセンターによる修了証を発行します。(下記図イメージ)

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また、受講生からは、スキル・能力がスコアというかたちでフィードバックされるため、自分の強みが客観的にわかり「自信をもって面接などでアピールできた」などの声も多くいただきました。選考に参加する企業等に、知識や計算・数学力など統計の理論的な理解を示す情報はもとより、グループワークにおける責任感やリーダーシップ・授業への貢献度の評価等、今まで「見える化」が難しかった情報を提示することができます。(下記図イメージ)

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さらにこれらの学習履歴は、ブロックチェーンを活用した学習支援型就活サービス「STAR※3」に連携することができます。これによって自身が学んだ証を残すことができ、かつ情報を企業に開示することでマッチングにも活用できます。

③数学講座について

昨年の受講生の声にお応えし、数学勉強会「『統計・機械学習』のための数学」を9月29日より全5回実施します。微分・積分から線形代数まで、データサイエンスに必要な数学基礎を学ぶことができます。

④サポーター企業の特別な選考ステップやセミナー招待の特典

STARの成績データの連携により、住友生命保険相互会社は成績優秀者に特別な選考ステップを提供予定、SMBC日興証券株式会社は修了者限定の「パネルディスカッション会」、三井住友信託銀行は特別セミナーへの招待等を予定しています。

  • サポーター企業(五十音順)
    SMBC日興証券株式会社、コクヨ株式会社、住友生命保険相互会社、損害保険ジャパン株式会社株式会社、株式会社Too、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社、三井住友信託銀行株式会社、株式会社三菱UFJ銀行

■サポーター企業からのコメント(五十音順)
〇SMBC日興証券株式会社 人事部採用課

弊社では出身大学、文系理系、採用コースを問わず、データに基づく意思決定や施策立案を行うことができる、デジタル人材を幅広く募集しております。そのためデータサイエンス学習を通じて学生の新たなキャリア形成を支援するという本企画(本講座)の理念に強く共感し、スポンサーとして参画いたしました。
今回受講いただきます講座は将来必ず役立つものだと思います。身に着けたスキルを武器にし、ご自身の選択肢を広げてみてください。

〇コクヨ株式会社 HR部 山本 浩貴様

今後、アナログとデジタルが融和する体験価値が高まる中、大学での専攻内容にとらわれず、広く教養として重要になってくるのが今回の講座のテーマだと感じ、協賛させて頂きました。
何より、ただスキルを習得するだけではなく、周囲の仲間と共に高め合い、自身のキャリア選択の幅を広げられる体験も得られることで、これからのワークとライフの満足度を高めるきっかけにもなると思うので、ぜひ、応募してみてください。

〇住友生命保険相互会社 人事部長 鈴木 朋紀様

これからの時代、デジタルの知見が文系・理系を問わず重要と考えており、どの企業でもその教育に力を入れる中、この講座はまさにデータサイエンティストへの登竜門となる、とても良い企画であると思い参画いたしました。
皆さんには世界のWell-being実現に貢献できる新しいアイデアに繋がるデータ分析にチャレンジしていただきたいと考えています。現実のデータを扱い、実際の企業での取組みに触れる機会として、ぜひ積極的に挑戦してみてください。

〇損害保険ジャパン株式会社

変革の時代を迎えている今、損保ジャパンは、世の中に価値ある商品・サービスを生み出し、社会へ貢献していくため、データやデジタル技術を活用した新たなビジネスモデルの創造に力を入れて取り組んでいます。
本講座で触れるデータサイエンスの領域は、今後皆さんが社会人となり、さまざまなキャリアを歩みながら、世界で新たな価値を発揮していくためにも、きっと役立つものになると思います。
これからの未来を担う皆さんの挑戦を、心より応援しています。

〇株式会社Too HRデベロップメント部

TooはIT・クリエイティブツールに特化した商社です。近年はAIによる校正やNFTを通じたクリエイター支援サービスを展開していますが、Tooで働く技術職のほとんどが文系・未経験からキャリアをスタートさせています。
本講座が少しでも多くの方の就職活動のヒントとなるようご支援させていただければと思います。
サポーターイベントなどを実施予定ですので、講座の合間にぜひお気軽にご参加ください!

〇みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社

近年、多くの企業でデジタル化が進み、経済活動や人びとの行動に関するさまざまなデータが蓄積されるようになりました。一方で、膨大なデータを分析し、事業戦略や経営戦略に結び付ける人材(データサイエンティスト)は、欧米と比較すると日本にはまだ足りていないのが実情です。
今回開催されるデータサイエンス講座を通じて、データサイエンスの面白さや醍醐味を一人でも多くの学生の皆さまに体感いただきたいと考えております。
学生の皆さんの積極的なチャレンジをお待ちしております。

〇三井住友信託銀行株式会社

当社の目指す、信託を活用した新たな社会的価値の創造や、それによる社会課題の解決には、蓄積されたビッグデータの利活用や、より先進的なデジタル技術の知見は、誰しもが持っていたい能力の一つだと考えています。
本講座の受講により、データ活用による自分なりのアプローチを身につけ、今までと違った角度から物事を捉え、新しい価値を生み出すことの楽しさを知り、より多くの学生の皆さまが新しい可能性を見出すきっかけになることを期待しております。

〇株式会社三菱UFJ銀行

MUFGではデジタルトランスフォーメーション(DX)を主要戦略の一つとしており、データ分析がDXの柱であると考えています。この観点でデータサイエンティストの採用・育成はMUFGにとって大きなテーマの一つであることから、本講座開講の主旨に賛同し、昨年に引き続き参画を決めました。
本講座への「挑戦」を通じ、皆さんが「成長」することを期待しております。
学生の皆さんからの積極的なエントリー、受講をお待ちしております。

■主催教育機関代表よりコメント
〇FinTEKセンター長 中妻 照雄 慶應義塾大学経済学部教授

今年度も慶應義塾大学FinTEKセンター主催、データサイエンス講座を全国の大学生の皆さまに無料で公開いたします。DXの広まりにより、デジタル人材の重要性はますます高まっています。
本講座では学生同士の交流や、スポンサー企業の指導を通じて世界のトップ企業が求めるデジタル人材の育成を目指します。今年度は希望者向けに数学基礎講座を併設し、苦手の克服と理解の促進を図ります。
少しでもデータサイエンスに興味のある方は、ぜひエントリーしてください。お会いできることを楽しみにしています。

■募集条件、エントリー方法

日本全国から、学年、学部を問わず、データサイエンス学習と新たなキャリア形成に強い意欲をもつ学生(大学生・大学院生・専門学生)を募集します。

〇応募資格
・2022年10月1日時点で日本に在住し、日本語で修学できる大学生・大学院生・専門学校生
 ※学年・学部・性別・国籍は問いません。
・2022年10月1日~2023年1月14日の間、オリエンテーションの他、オンライン集合研修(2時間程度)に原則欠席なく参加できる方。週5時間相当の自己学習時間を捻出できる方。
 ※オリエンテーション日程:2022年10月1日(土)13:00-15:00
 ※オンライン集合研修日程:以下日時の13:00-14:50, 15:00-16:50
  2022年10月15日(土)、11月5日(土)、11月26日(土)、12月17日(土)、2023年1月14日(土)

〇募集人数:最大3,000名

〇受講料:無料 ※オンライン講座受講時に発生する通信費等は参加者のご負担となります。

〇エントリー方法
・エントリーサイトより登録。本受講には、STAR及びGROWの登録が必要となります。

・   応募期間:2022年9月2日(金)~25日(日) 23時59分

■Appendix
※1 満足度調査

・対象:慶應義塾大学FinTEKセンター データサイエンス講座 2021 受講生 196名
・期間:2022年2月19日~2022年2月20日  
・調査方法:Webアンケート

※2 追跡調査「就職活動についてのアンケート」

・対象:慶應義塾大学FinTEKセンター データサイエンス講座 2021 受講生 23名
・期間:2022年8月9日~2022年8月24日  
・調査方法:Webアンケート

※3「STAR」とは

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ブロックチェーンを活用した、学習支援型就活プラットフォームです。学生が、学習歴(成績情報や活動履歴)をブロックチェーンに記録し、就活などに活用することができます。
本サービスは、慶應義塾大学経済学部附属経済研究所FinTEKセンターが主催する、ブロックチェーンを用いた個人情報の管理・活用を実現するシステム開発に関する、産官学連携の共同研究「STAR(Secure Transmission And Recording)プロジェクト」における実証実験中のサービスとなります。「学生の個人情報を、学生自身の手に戻す」をテーマとし、参加企業との3年間の実証研究を2020年8月から開始しました。
現在、全国200以上の大学・大学院から7,600名以上(2022年6月末時点)の学生が登録し、11社の企業、慶應義塾大学を含めた2大学が参画しています。

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