福岡工業大学附属城東高校、環境問題に対応した新グラウンド竣工

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人工芝由来のマイクロプラスチックを大幅減

福岡工業大学附属城東高校(福岡県福岡市:東区和白東3丁目30−1)はスポーツに取り組む生徒の快適性や安全性向上を目的とした人工芝の新グラウンドをこの度竣工しました。城東高校の新しいグラウンドは環境問題に対応するため、人工芝由来のマイクロプラスチックの流出を抑制する新技術が使われています。

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特に海の生態系への悪影響が懸念されている「マイクロプラスチック」について環境ベンチャー企業が行った調査によると、全国の河川や湾岸で見つかるマイクロプラスチックのうち、約20%が人工芝由来のものであることが分かっています。人工芝は劣化した芝葉や充てん剤のゴムチップが大規模に環境に流出するリスクがあり、導入する企業や自治体などには対策が求められています。城東高校の新グラウンドは芝葉の耐久性を向上させた最新の人工芝を採用。芝葉の飛散を防止するため、スパイクなどに対する耐久性を従来品の3倍に高めています、また、特殊なパイル加工によって充てん剤の流出量を従来品の5分の1に低減するなど、マイクロプラスチック問題への対応力を高めた製品を用いています。福岡工業大学は施設設備の整備を通じて環境に配慮したサスティナビリティ活動を推進しています。取り組みについてご取材いただけたら幸いです。

■人工芝由来の「マイクロプラスチック」

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マイクロプラスチックによる海の環境汚染は深刻化していますが、実はマイクロプラスチックは私たちの身の回りの意外なところが発生源になっています。環境問題に取り組むベンチャー企業が行った調査によると、※日本の調査地点で採取されたマイクロプラスチックのうち、19.6%が人工芝由来のものだったことが分かっています。また、特にこのうち、スポーツ用の人工芝は摩耗や劣化によって流出するリスクが高いことも分かっています。ビニール袋やストローなど、身近な廃棄物だけに着目していてはプラスチックの流出は止まりません。
福岡工業大学は施設設備の整備を通じて、環境に負荷をかけない持続可能な社会活動を実現していきます。
※株式会社ピリカ オープンデータ「公開調査結果」より
 https://corp.pirika.org/public-survey-results/#openData

■特殊なパイル加工の新しい人工芝が飛散防止

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福岡工業大学附属城東高校のグラウンドは大手スポーツ用品メーカー、ミズノ社製の最先端の人工芝「MS Craft AG」を採用。この人工芝はマイクロプラスチックの飛散の原因になる、スパイクなどによる摩耗に対する強度を従来品の3倍に強化。また、人工芝には芝葉と葉の間を埋める充てん剤としてゴムチップが使用されます。
この最新式の人工芝は特殊加工のパイル状の葉の形状が充てん剤の飛散を防止するため、充てん剤のゴムチップの飛散・流出量を従来品と比較して約80%減らしています。この製品の導入によって、プラスチック排出量を大幅に減らし、環境負荷の軽減に貢献します。

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