【繊維素材メーカーの挑戦】”アップサイクル”をキーワードに、素材に新たな息吹を

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”サスティナブルなモノ作り”を目指した、工場直販型のファクトリーショップ「mono-bo(モノーボ)」誕生

小松マテーレ株式会社は、このたび、初となるリアル店舗のファクトリーショップ「mono-bo(モノーボ)」を、6月25日(金)にオープンいたします。「mono-bo」は、自社加工の素材をアップサイクルの視点で捉え直した商品を展開する新ブランド「mate-mono(マテモノ)」の製品等を販売するスペースを中心に、“サスティナブルなモノ作り”を実践する複合型施設を目指します。

 

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  • 「mono-boの方向性

 当社は、1943年の創業以来、日本を代表する繊維産地である北陸を拠点に、染色技術を基盤とした繊維加工事業を行なってきました。この度、近年の国内繊維産業を取り巻く状況の変化に対応し、繊維産地の活力を取り戻すための新たな取り組みを始めます。その最初のアクションとして、2021年6月、工場直販型ファクトリーショップ「mono-bo(モノーボ)」を本社敷地内にオープンします。

 「mono-bo」は、自社加工のさまざまな素材を、アップサイクルの視点で捉え直したモノ作りを行う新ブランド「mate-mono」の製品等を販売するスペースを中心に、小松マテーレの新しいモノ作りの現場を伝える工房など、これまでのBtoB事業とは異なり、直接、消費者との接点の場所になります。

 「mono-bo」は、また、2021年にSDGsの観点から策定した「小松マテーレ・サスティナビリティ・ビジョン」の一つに掲げた“サスティナブルなモノ作り”を実践する場ともなります。今後は、時代の変化に臨機応変に対応し、繊維の魅力を直接発信する取り組みを更に発展させて行く計画です。
 

  • 名前の由来

 

【繊維素材メーカーの挑戦】”アップサイクル”をキーワードに、素材に新たな息吹をのサブ画像2_ファブリックラボラトリー「fa-bo」ファブリックラボラトリー「fa-bo」

 当社の本社内に位置し、日本を代表する建築家・隈研吾氏が設計を手掛けたファブリックラボラトリー「fa-bo(ファーボ)」を、繊維の歴史や生産工程が学べる“ファブリック”のラボラトリーとして2015年に一般公開いたしました。今回は、この「fa-bo」の関連施設として、研究開発・企画・生産・販売までを行う商品の出口的な役割を担い、当社の素材を用いたモノ作りおよび販売を行う新しいラボラトリーとして「mono-bo(モノーボ)」と命名いたしました。
 

  • 「mate-mono(マテモノ)」~“サスティナブルなモノ作り”をテーマに生まれた新ブランド~

 当社の新たなチャレンジとして、独自の加工技術を用いて製造した素材を使い、その特性を最大限に活かす新たな視点での新ブランド「mate-mono(マテモノ)」を展開します。キーワードは“アップサイクル”。サステナビリティへの取り組みの一つとして、製造過程で発生する端切れなど、これまでは廃棄せざるを得なかった素材に焦点を当て、そこから得たインスピレーションをもとに、素材の特性を活かしたモノ作りを行いました。

 また、デザインのプロセスでも、サスティナブルなモノ作りにこだわっています。例えば、カットロスが出ないように商品のデザインを起こし、型を工夫して生地を裁断しています。さらに、縫製後の製品を1点ごとに染められる「製品染め」の技術を用いることで、カラーごとの余剰在庫を減らしています。そのほか、加工での効率性を重視し、「無縫製」で成形することで縫製の工程を省略した商品など、当社がこれまで培ってきた技術を組み合わせ、様々な視点からエコな商品を作り上げています。

 さらに、「mate-mono」の魅力は、これらのサスティナブルな製造工程だけではありません。素材の特性に合わせ、「折り」「プリーツ」「クラッシュ」などの加工技術を用い、使いやすさ、楽しさを備えたデザインをめざしました。素材を知り尽くした当社ならではの感性で、軽さ、柔らかさ、滑らかさ、ハリ感、伸縮性など、生地の特徴とデザインの力を融合させています。第1弾として、バッグ類からスタートし、今後はさらにアイテムの範囲を拡げて行く予定です。以下に、代表的な商品を一部、ご紹介します。
 

 

fa-boバッグ 5,500円(税込)

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 建築家・隈研吾氏が耐震補強の設計を手がけた、当社のファブリックラボラトリー「fa-bo」。その繊細で美しい放射状の外観イメージからインスピレーションを得てデザインしたバッグです。カーテンの生地の裏面の絶妙な光沢感に着目し、プリーツ加工を施すことで、「fa-bo」の美しい外観を表現しています。

 

 

あんだバッグ01 3,300円(税込)

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 マスクインナーの製造過程で発生する裁断切れ端を紐状にカットし、手編みで仕上げた個性的なバッグ。「エアロテクノ」搭載で、抗ウイルス機能が備わっています。
 

 

すけるバッグ01 大:3,850円(税込)、小:3,300円(税込)

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 カシマサッカースタジアムでも使用されている芝生の養生シートとして作られたメッシュ素材は、軽くて、プルンとした反発感が特徴のシアーバッグに生まれ変わりました。本来は屋外で使用する生地であるため耐久性も兼ね備えています。

のびるバッグ01 3,960円(税込)

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 鮮やかな色と伸縮性のある個性的なチューブ状のバッグは、無縫製で編み上げており、裁断のロスがなく、縫製工程も省略することができます。さらに、1点ごとに染められる「製品染め」技術を活用し、カラーごとにフレキシブルに生産ができるため、余剰在庫が発生しません。

 

  • 施設紹介

 「mono-bo(モノーボ)」では、ファブリックの世界を様々な視点から感じることのできる3つのエリアを展開しております。

オリジナルショップ【mate-pla(マテプラ)】
 当社独自の加工技術を用い、素材の特性を最大限に活かしたオリジナル商品を展開します。新ブランド「mate-mono(マテモノ)」をはじめとした100点以上の商品と豊富なカラー展開から、テキスタイルの魅力や可能性を体感いただけます。また、昨年から好評のマスク・マスクインナー、その他衛生商品も販売しております。
 2階では、当社素材を使用したワークウェアやユニフォームも取り扱っております。

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 店内のディスプレイには、運搬用のパレットや使用済みのドラム缶を再利用し、プライスタグの紐はマスク製造で出る端材を使用しています。また、お買い上げの商品は、端材を用いたショッピングバッグに入れてお持ち帰りいただけます。

体感型工房【mate-labo(マテラボ)】

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 小松マテーレの工場で行っている染色やプリントといった、ファブリックがつくられる製造工程を体感できる工房です。
小型の染色機でバッグをお好きなカラーに染めたり、Tシャツにプリント・刺繍を加えるなど、お好みのセミオーダーアイテムを生み出すことができます。ガラス張りの窓からは、製作工程をご覧いただけます。

カフェスペース【mate-café(マテカフェ)】

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 お買い物の合間や、オーダーをお待ちの際などにおくつろぎいただけるカフェスペースです。mate-labo(マテラボ)に隣接しているため、製造工程もご覧いただけます。ウイルス感染症対策として、日本を代表する建築家・坂茂氏が監修による抗ウイルスパーティション「PPSA」も設置しております。繊維に囲まれた柔らかな空間をお楽しみください。

 

 

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<店舗概要>
■店舗名:mono-bo(モノーボ)
■住所:石川県能美市浜町ヌ168-8(小松マテーレ本社横)
■電話番号:0120-947-009
■営業時間:10:00 – 18:00
■定休日:火曜日(年末年始、GW、お盆期間)
■ホームページ:https://www.komatsumatere.co.jp/mono-bo

 

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