植物由来の高強力ポリエチレン「Verplants®」を開発。従来の石油由来ポリエチレンからの代替により、CO₂排出量70%削減を実現。

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繊維と工業製品の専門商社の株式会社GSIクレオス(東京都千代⽥区、代表取締役 社⻑執⾏役員:吉永 直明、以下「GSIクレオス」)は、サトウキビを原料とするポリエチレン素材「Verplants(バープランツ)」の開発に成功しました。石油由来ポリエチレンからの代替を進め、排出するCO₂を大幅に軽減させることで、近年問題視される繊維業界の環境問題を改善へと導きます。

  • バープランツ使用による環境への効果  

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バープランツは、サトウキビを原料とする再生可能なバイオベースのポリエチレン素材で、従来の石油由来のポリエチレンをバープランツに代替することで、CO₂排出量を70%削減することができます。すでにこの素材はエコマークを取得しており、環境負荷を軽減する製品づくりが可能となっています。

  • 商品化例

【ミドリ安全株式会社 「カットガードV」シリーズ】

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写真提供:オルタナ(サステナブル・ビジネス・マガジン)

この度、ミドリ安全株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社⻑:松村 不二夫、以下「ミドリ安全」)の主要商品のひとつである「耐切創性手袋」が、バープランツを採用したことで、環境に配慮した新製品(カットガードV)として生まれ変わりました。

耐切創性手袋は、主に金属板やガラス、刃物などを扱う製造現場などで使用され、劣化による安全性の観点から、通常2~3日で新しいものに交換する必要があり、使用済み手袋の大量廃棄が問題視されていました。バープランツの採用により、従来品よりも強度と耐久性が高まり、廃棄量が減少することで、ライフサイクル全体で50%のCO₂削減が可能となりました。

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本商品の製造にあたっては、GSIクレオスのグループ企業であるGSIマルロンテックス株式会社(以下「GSIマルロンテックス」)が、精密な管理のもと、撚糸加工や生産を行っており、まさに、ミドリ安全の商品開発力とGSIクレオスの素材への探求心、そしてGSIマルロンテックスの技術力が三位一体となり、今回の商品化が実現しました。

  • 今後の展望 ~GSIクレオス~

GSIクレオスは、今回の取り組みはゴールではなくスタートであると位置づけ、引き続き様々な角度から社会のニーズを捉えた商品開発とアプローチを行い、カーボンニュートラルの実現に繋がる可能性を模索していきたいと考えます。すでに手袋に次ぐ他アイテムへの用途開発が進んでおり、ニット生地や布帛生地の試作など、次のステージへの挑戦が始まっています。

GSIクレオスは、パーパス(存在意義)を、「次代の生活品質を高める 事業の創造者として 人びとの幸せを実現する」と定め、「事業創造型商社として二ッチな分野で新しい価値を提供し、サステナブルな社会づくりに貢献する」というビジョンのもとESG経営を推進し、社会課題の解決と人びとの幸せの実現を目指していています。

 

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  • 今後の展望 ~Verplants~

​今回の素材開発やミドリ安全との取り組みは、まさにGSIクレオスが掲げるミッションを具現化したものであり、繊維事業において革新的なビジネスモデルとなりました。
今後は、産業資材や寝装関連、スポーツ・アウトドアなどの新たな分野でバープランツの用途拡大を図り、さらなる素材の可能性を見出していきます。

■本件に関するお問い合わせ

株式会社GSIクレオス ファイバーソリューション部
Tel: 06-6944-2614

会社ホームページ
URL: https://www.gsi.co.jp/ja/index.html

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