~「TOKYOエシカル」に参画する企業との共創も視野に取り組んでまいります~
CCCMKホールディングス株式会社(本社:東京渋谷区、代表取締役社長:髙橋誉則)は、Tカードのデータやアセットを活用し、生活者を中心に業界を超えたさまざまなステークホルダーと共に対話を重ねながら、世界的な課題である“持続可能な食”につながるエシカルフードアクションについて考え、行動していく共創型プラットフォーム「Tカードみんなのエシカルフードラボ」(https://ethicalfoodlab.tsite.jp/)に取り組んでいます。このたび、人や社会、環境に配慮して商品やサービスを選択する「エシカル消費」を進めている東京都の考え方に賛同し、東京都が取り組む「TOKYOエシカル」に参画いたします。
現在私たちを取り巻く環境には、貧困や飢餓、教育など未だに解決を見ない社会面の開発課題、エネルギーや資源の有効活用、働き方の改善、不平等の解消などすべての国が持続可能な形で経済成長を目指す経済課題、そして地球環境や気候変動など地球規模で取り組むべき環境課題といった世界共通の社会問題があり、2030年を達成年限とした「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」が設定されています。
中でも私たちが生きていく上で重要かつ必要不可欠な「食」は、食料の一次生産から最終消費まで、生産・加工・流通・保管・販売とあらゆるステークホルダーが連携したフードチェーンで構成されており、生活者ひとりひとりにとって最もシンプルで分かりやすく、日々の生活の中でサステナビリティ(持続可能性)に取り組むことができる領域の一つです。一方、持続可能な食に目を向けると、農水産物生産にあたっての環境配慮の不足、年々増加する生産・輸送時のエネルギーや水の使用量・排出量の増加、食品ロス問題や過剰梱包、労働者への不公正な賃金の支払いといった倫理的(エシカル)配慮が不足しているさまざまな課題が存在しています。変わりゆく時代の中で、生活者ひとりひとりが毎日の食事、毎日の買い物の中で、それぞれの生活にあったエシカルな食品を選んでいくこと、少しずつ考えていくことでが、やがて“持続可能な食”の実現に近づけていくことができると考えています。
CCCMKホールディングスは、Tカードをご利用いただくお客さまからお預かりした「食」にまつわるさまざまなデータが、そのひとりひとりとつながっているからこそサステナブルなソーシャルインパクトを「食」の領域で起こすことができるのではないか、との考えのもと共創型プラットフォーム「Tカードみんなのエシカルフードラボ」を2021年3月に立ち上げました。2021年3月から現在に至るまで、「Tカードみんなのエシカルフードラボ」では主に以下の3つのプロジェクトを行っています。
- 1.「エシカルフード基準」の策定と「エシカルフードアクションスコア」提供に向けて
『エシカルフード基準』は、「環境」「動物」「人・社会」「政治」に対して、企業や商品が倫理的な配慮がなされているのかを確認するために生み出された基準の一つです。現在、世の中にエシカルフードの明確な定義や基準がなく、どの食品がエシカルなのかが生活者から見ると、分かりづらい状況です。生活者がいつも利用する店舗で購入する食品にもエシカルフードがあり、どの食品がエシカルなのかをお知らせするために、私たちは『エシカルフード基準』を作成いたしました。今後、『エシカルフード基準』をもとにした『エシカルフードアクションスコア』を提供していくことで、生活者、メーカー、流通など「食」に関わるあらゆるステークホルダーの方々と共に、エシカルフードが社会に少しでも浸透していくことを推進していきます。願っています。
- 2.「未利用魚活用プラットフォーム」の取り組み
2018年に実施した「五島の魚プロジェクト」(https://tsite.jp/r/tcardsocial/goto/)を通じて、豊かな環境に恵まれた海を持つ日本だからこそ、さまざまな工夫により付加価値をつけることで生活者の共感を得ながら「未利用魚」を活用することができ、ひいては海の恵みや持続可能な漁業、日本の食文化の未来を築いていく可能性があると認識できました。「未利用魚活用プラットフォーム」では、「五島の魚プロジェクト」で得た経験を活かし、一地域、一企業だけでは、解決が難しかった社会課題に対して、「エシカルな食生活を積極的に行っている」T会員や、行政や地元事業者などの地域関係者、流通企業、料理家などさまざまな知見を有するステークホルダーとともに取り組んでいます。第一弾として、愛媛県八幡浜市、千葉県船橋市との取り組みを進めています。
- 3.「エシカル消費研究会」の取り組み
食の領域を中心とした生活者のエシカル消費に関してさまざまな視点で研究開発し、その成果を発表していく「エシカル消費研究会」を開催しています。この取り組みを通じて、生活者、メーカー、流通の三者のどこかに負担が偏ることなくエシカルフードがフードチェーンに乗り、生活者が身近なお店でエシカルフードを日常的に手に取っている世界の実現を目指し、食の領域に関わるステークホルダーにとって有益な示唆を提示することにチャレンジします。
CCCMKホールディングスは、今回の「TOKYOエシカル」を通じて、エシカル消費を⽇常にするための社会的ムーブメントを創出するために参画し、エシカル消費に対して同じ思いを有するさまざまな企業との共創をすることで、共創型プラットフォームとしての「Tカードみんなのエシカルフードラボ」の取り組みをさらに推進いきます。生活者、メーカー、流通など「食」に関わるあらゆるステークホルダーの皆さまと共に、エシカルフードが社会に少しでも浸透していくこと、そして「Tカードみんなのエシカルフードラボ」の活動ひとつひとつが、未来につながる食の循環を作ることに貢献してまいります。