使い終わった「ハリセン」を回収し、リユース・リサイクルするプロジェクトを開始する
- 応援グッズとして定番のハリセンが使用後に廃棄される問題に対してメスを入れる
- 削減対象となるハリセンは重さにして約600kg(コロナ前の動員水準)
- 紙資源の製造〜回収〜再利用までの道内で完結させ、さらに障害者雇用の創出まで狙う
応援グッズとして人気の「ハリセン」。アリーナスポーツを中心に様々な場で活用されるが、使用後はそのほとんどが可燃ごみとして処分される。強度を保つためプラスチック加工が施されており、通常はリサイクルやリユースを行うことが難しい。
VOREASはチーム設立当初からそうした状況に常々疑問を感じ、今回ついに「ハリセンリユースプロジェクト」を始動した。ハリセンの素材を工夫しプラスチック加工を排除。リサイクルやリユースに対応できるものとした。
またホームゲーム会場には「ハリセン回収ボックス」を設置する。従来ゴミとなっていた使用後のハリセンを来場者から回収、オフィシャルパートナーである北海道新聞と連携し、用途のなくなった新聞紙と組み合わせ、ショッピングバッグとして再利用する
さらにショッピングバッグの組み立て業務は、地域の高等支援学校・就労支援施設に委託。高校生らの職業訓練の場として活用しつつ、作業を覚えた高校生は将来的に就労支援施設での雇用も視野に活動を行う。なお使い終わったショッピングバッグは古紙回収が可能。(※各自治体のルールに従う)
リユースし切れないハリセンも古紙回収としてリサイクルし、それらの一部は道内の製紙工場で新たな紙製品や北海道新聞発行の新聞となる。紙資源の製造〜回収〜再利用までの道内で完結させ、シーズン中のハリセン可燃ゴミ約600kgに対する大幅な削減が見込める(コロナ前の動員水準。1枚60gでの概算)
ハリセンの配布・回収開始は、10月末に行われるホームゲーム「道新・道スポ presents VOREAS HOKKAIDO 1st HOME GAME」から。2021-22シーズン中にショッピングバッグとしてのリユース・配布を予定している。
<株式会社VOREAS 代表取締役社長 池田憲士郎コメント>
スポーツとは「健康的」で「クリーン」な活動だと言う社会的なイメージがあり、また我々は実際に「健康的」で「クリーン」であるべき存在です。ですがスポーツチームの活動にはこれらのイメージとは相反する事実が多く隠されています。例えば、イベントを通して排出される飲食物の容器、レジ袋、紙チケットなどの「ゴミ」は年間どれだけ排出され、それらは何処へ行くでしょうか。その他にも、会場設営に用いられる大量の消耗資材など、イベントのたびに沢山の「ゴミ」が排出されていることはスポーツの輝かしい側面の陰に隠れているため、あまり知られていないのではないでしょうか。また、健康的なイメージのあるスポーツイベントの物販ブースには、多くの場合、大量の砂糖や添加物が使用されたジュースや高カロリーなスナックが当然のように提供されています。 そしてこれらの不健康でクリーンで無いものは、スポーツを取り巻く「経済社会」や「環境」、そして「チームサポーターの身体」に影響を与えているのです。
スポーツチームとして、本当にこれで良いのか。このまま地球環境や、サポーターの健康をないがしろにした経済活動を続けてもよいのか。そんな、”違和感”がありました。 そんな違和感を抱きながら、改めてヴォレアス北海道のPhilosophy、スポーツチームとしての使命、起こすべき行動を考えました。そこで先日、我々は「『地球環境』と『ヒトの健康』…その両方を守り、誰もが安心してスポーツを楽しむことができる未来」「我々が残すべき持続可能な未来」のために活動する、「VOREAS GREEN DEAL宣言」を発表するに至りました。
このハリセンリユースプロジェクトは、この宣言の具体的なアクションの一つです。この取り組みをきっかけにゴミの削減や雇用創出など直接的な効果はもちろんのこと、ご来場いただいたみなさまや関係各所の皆様と共に、改めて我々一人ひとりが未来に向けてどのようなことができるのか、一緒に考えていただくきっかけになることを願っています。
■会社概要
【株式会社VOREAS】
代表者:代表取締役社長 池田 憲士郎
所在地:〒071-8154 北海道旭川市東鷹栖4線10号3-12
設立:2017年11月1日
事業内容: プロバレーボールチーム『ヴォレアス北海道』の運営、パートナー企業への経営・事業支援業務、並びに付随する事業
URL:https://voreas.co.jp/