生徒主体でサステナブルな学校運営にシフト!学校横断型の取り組みを支援

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 2022年6月から、アジア太平洋のチェンジメーカー支援事業・企業や学校への研修事業を運営する一般社団法人Earth Company(東京都港区 代表理事:濱川明日香 以下Earth Company)は学校法人聖学院(北区、理事長:清水正之 以下聖学院)が設置する聖学院中学校・高等学校の男子校と女子校に、学校のサーキュラー化を伴走する実践型プログラム「オペレーション・グリーン」を導入。生徒が考えたサステナブルな学校運営を実践するアクションに伴走しました。

生徒主体でサステナブルな学校運営にシフト!学校横断型の取り組みを支援のサブ画像1_Earth Company 共同創設者 濱川知宏が「心に火をつける講演」を提供Earth Company 共同創設者 濱川知宏が「心に火をつける講演」を提供

[1] 実践型プログラム「オペレーション・グリーン」を導入した背景
[2] プログラムの3つのフェーズ
[3] 外部パートナーとの連携支援
[4] プログラムから見えてきた成果
[5] 「オペレーション・グリーン」無料説明会

[1] プログラムの導入背景

聖学院では、SDGsに関係する個々の生徒活動が行われており、「生徒の活動や成長に光を当てる場面をもっと作りたい」と考えていました。聖学院駒込キャンパスの男子中高・女子中高の学校横断型で、SDGsに取り組むプロジェクトを2021年度よりスタートさせてきました。

しかし、中高教員だけでそのプロジェクトを企画・運営・サポートを行ったところ、全てを教員で担うのは難しいという総括となり、Earth Companyが提供する生徒主体のサステナブルな学校作りを伴走支援する実践プログラム「オペレーション・グリーン」を2022年度より導入することとなりました。

【Earth Companyによる「オペレーション・グリーン」伴走支援プログラム内容】

・持続可能な学校作りを企画するワークショップ
・環境に関する授業、情報提供
・学校の環境負荷の数値化
・外部パートナーとの連携支援
・導入組織間のコミュニティ作り

生徒主体でサステナブルな学校運営にシフト!学校横断型の取り組みを支援のサブ画像2_Operation Greenの導入ステップの一例Operation Greenの導入ステップの一例

[2] プログラム3つのフェーズ

プログラムは大きく分けて「学びの時間」「企画の時間」「行動の時間」の3つのフェーズに分けて進行されました。

■フェーズ1:学びの時間

地球規模の社会・環境課題と私たちの繋がりを学ぶため、60名以上の生徒・教職員に対し、Earth Company 共同創設者 濱川知宏が「心に火をつける講演」を提供。その後、世界の学校事例を学び、アンケート形式で、8カテゴリーに分類された学校で取り組みやすい30個のサステナブルアクションに対して、学校の現状を把握し、取り組みたいアクションを話し合いました。
7月には、約60名の生徒が独自のCO2排出量可視化ツール*とアンケート結果をもとに、聖学院の現状と環境問題の繋がりについて把握。優先して取り組むべき3つのカテゴリーを選ぶグループワークを実施しました。

■フェーズ2:企画の時間

プロジェクトに参加する60名生徒の中から、まとめ役を担う「アンバサダー生徒」18名が、優先的に進めていく3つのカテゴリーについて、アンケートで収集した他の生徒の意見も尊重し、他のカテゴリーとの共通点も見つけながら選定。その後チーム全体約60名に対し、プログラムでの学びや自主的に収集したデータをもとに発表し、3つのカテゴリー「廃棄物削減」「CO2削減」「水保全」を最終決定。
全体60名の生徒がカテゴリー別の3つのグループ分かれ、各グループ具体的なアクションの実行に向けてアイデアを出し、学校管理職に発表できるよう具体的な企画にブラッシュアップしました。

■フェーズ3:行動の時間

8月、学校管理職に対し、「アンバサダー生徒」が具体的な企画を3カテゴリーのグループごとに発表し、フィードバックを受けました。発表で生徒は「自分達でアクションを起こしたい」という思いと同時に、経済的なメリット・デメリットも伝えました。

学校管理職のフィードバックをもとに、9月から生徒が主体となり、廃棄物削減(傘袋削減、ペットボトル削減、食品ロス削減、コンポストの実施)、CO2削減(再生可能エネルギーの導入、使用電力削減、菜園作り)、水保全(無添加石鹸の利用、節水と啓蒙活動)の9つのプロジェクトがスタートしています。

生徒主体でサステナブルな学校運営にシフト!学校横断型の取り組みを支援のサブ画像3_独自のCO2排出量可視化ツール「Carbon Dashboard」独自のCO2排出量可視化ツール「Carbon Dashboard」

[3] 外部パートナーとの連携支援

「オペレーション・グリーン」では、環境問題解決のソリューションとなるプロダクトやサービスを提供する企業・NPOなどの「Techパートナー」と連携し、生徒からの質問に答え、導入サポートを実施。

【Techパートナー事例】
・ローカルフードサイクリング株式会社(コンポストの導入サポート)
・株式会社UPDATER(再生可能エネルギー導入に向けた情報提供)
・一般社団法人 エディブル・スクールヤード・ジャパン(菜園づくりのアドバイス)
・ヱスケー石鹸株式会社(廃油リサイクル無添加石鹸の導入、ワークショップのアドバイス)
・NPO法人雨水市民の会(雨水利用のためのアドバイス)

生徒主体でサステナブルな学校運営にシフト!学校横断型の取り組みを支援のサブ画像4_TechパートナーTechパートナー

[4] プログラムから見えてきた成果

 6月から開始したプログラムで、一貫して中心にいるのは生徒です。男子校と女子校でそれぞれ学期制も違うなか、生徒が主体となりコミュニケーションを取り合いながら、プレゼンテーションの質を高め、教員・Earth Company・Techパートナーへの確認事項を洗い出して、活動を推進しています。
教員もそれぞれの生徒の主体性を尊重しながら、的確なコメント随時提供しています。3つのグループが自分のカテゴリーだけに意識が集中しないように、全体に共通するゴールや「つながり」を見つめ直すため、レゴ®︎シリアスプレイ®︎を実施するなど、学校横断のプロジェクト成功に向けて取り組んでいます。

[5] 「オペレーション・グリーン」無料説明会

インパクトアカデミー実践型プログラムは、教育現場のどのような課題に応えることができるのか。そして、生徒さんには一体どのような変化が起きたのか。

教育現場やTechパートナから、ゲストをお迎えしオンライン説明会を行います。
●タイトル:生徒の自主性を伸ばしアクションに伴走する!「インパクトアカデミー 実践型プログラム」無料説明会
●日時:2022/11/19 (土)17:00~18:00
●配信方法:zoom
●参加費:無料
●申込方法:下記のリンクからお申し込みください
https://impact-academy221119.peatix.com/

 ■ 団体概要
一般社団法人Earth Company
住所:107-0062 東京都港区南青山 2-15-5 FARO1F (東京オフィス)
設立:2014年10月
共同創設者:濱川 明日香・知宏
https://www.earthcompany.info/ja/

Earth Companyは「人と社会と自然が共鳴しながら発展する『リジェネラティブ(再生的)』なあり方を追求する」ことを団体のミッションに掲げ、以下の事業を展開しています。

・リジェネラティブな未来を創る類稀な変革力を持つアジア太平洋のチェンジメーカーを支援する「インパクトヒーロー支援事業」
・リジェネラティブな未来をつくる人を育成する研修プログラム「インパクトアカデミー事業」

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