初めて知る、地元の海で起きていること 大阪府堺市立東深井小学校「陸養プロジェクト2022」岡田浦漁港見学

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2022年12月6日(火) 岡田浦漁港

“陸養”プロジェクト実行委員会は、陸上養殖体験と平行し、​​身近な海とそこに暮らす生き物や、海とつながる環境・生態系全体について学ぶ特別授業を展開しており、2022年12月6日(火)に岡田浦漁港見学を実施しました。
大阪湾で起きている変化やそれに対する取り組み、漁港で行われている「アナゴ養殖」についてもお話しいただき、今年度ヒラメの陸上養殖にチャレンジ中の大阪府堺市立東深井小学校5年生の児童たちは、普段学校で取り組んでいる養殖を通して感じていることと重ね合わせるようにして、真剣に聞いていました。
本プロジェクトは「陸上養殖」の体験を通して水産資源の貴重さ・自分たちが住む地域の海の問題や命の大切さについて学んでもらう取り組みとして、今年度は東京都、千葉県、大阪府、福島県、富山県、愛知県の6地域6つの小学校で実施しています。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

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  • イベント概要

・開催概要:「陸養プロジェクト2022」岡田浦漁港見学
・日程:2022年12月6日(火)10時00分~12時00分
・開催場所:岡田浦漁港
・参加人数:123名
 

  • 大阪湾の変化と、漁港の取り組み

まずは岡田浦漁港の職員、東さんから近年の海の変化や漁港の取り組みについてのお話。岡田浦は元々天然の砂浜が多くあり、海藻も多かったことから魚にとっても非常に良い環境でした。しかし近年の温暖化・環境の変化に伴い砂浜が減少。棲む魚も減ってきている状態です。そんな中、小さな魚を獲らないようにしたり、海の底を耕して溜まった栄養を循環させたりと、海を守るために漁師さん達が様々な取り組みを行なっています。更に、昔はたくさん獲れていたアナゴの漁獲量が年々減少していることを受け、数年前からアナゴの陸上養殖が始められています。実際に養殖されている水槽を見学し、養殖にあたって気を付けていること、出荷の際にどういう気持ちになるのか、などの質問が児童から出ると、東さんが自分の経験を基に丁寧に説明してくださいました。児童たちも、自分たちの養殖に活かそうとしっかりメモをとっていました。

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  • 自分たちの養殖も、見てほしい!

見学を終えた後、現時点での自分たちの養殖の状況や気を付けていること、分からないこと等をまとめた資料を使って、東さんに向けて養殖の中間発表。小学生ながらしっかり管理しながらできている、と東さんも驚いた様子でした。
全ての行程を終了し、最後は海を見ながらみんなでお弁当!普段あまり海に来ることがないという児童も一定数いて、海と接する、海について考える貴重な機会となりました。

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<団体概要>

団体名称:”陸養”プロジェクト実行委員会
URL: https://rikuyou.uminohi.jp/ 
活動内容:「陸上養殖」を通し、水産資源の貴重さ、生命の大切さ、自分たちが住む地域の海の問題について学んでもらい、こどもたちに海の未来について考えてもらう機会を提供すべく活動しています。 
2018年4月 陸養プロジェクト実行委員会発足 。
これまで、全国10地域23の小学校(青森・千葉・東京・静岡・埼玉・栃木・富山・長野・愛媛・長崎)で陸養プロジェクトを実施。実施地域の企業や専門家と連携し、地元の海に関する問題や魚の生態等を学びながら、プロジェクトの最後には育てたヒラメをどうするか、学校ごとに結論を出してきました。
 

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※プロジェクト共催
団体名称:NPO日本養殖振興会
URL:https://npojco.org/home/
活動内容:これからの日本を背負って立つ子ども達に、この日本が誇る『人工種苗による養殖技術』の素晴らしさを伝えることを趣旨とし、日本の漁業の将来を担う人財育成及びその人財が活躍できる農山漁村地域での活性化、雇用促進を最終的な目標としています。

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日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

 

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