ビル&メリンダ・ゲイツ財団主催イベント「Goalkeepers」をNYで開催。SDGsの現在地測定と2030年を予測する「Goalkeepers Report」公開。

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NEW YORK, NEW YORK - SEPTEMBER 20: Bill Gates and Fumio Kishida onstage during Goalkeepers 2023: Daytime Event at Jazz at Lincoln Center on September 20, 2023 in New York City. (Photo by Mike Lawerence/Getty Images for Gates Archive)

グローバル・ゴールキーパー賞を岸田文雄首相が受賞。その他、ロザリン&ジミー・カーター夫妻、ボノ氏、カメルーン・エチオピア・アメリカの活動家らが受賞。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団はこの度、毎年恒例の主催イベント「Goalkeepers」を開催し、「2023 Goalkeepers Global Goals Awards」受賞者の発表を行いました。

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9月20日「Goalkeepers」アーカイブ動画

https://www.gatesfoundation.org/goalkeepers/about-event/

  • SDGsの現在地測定と2030年を予測する「Goalkeepers Report」7つのイノベーションで200万人の母親と赤ちゃんを救う可能性を示唆

第7回となる「Goalkeepers Report(ゴールキーパーズ・レポート)」では、SDGsの達成に向けた中間地点での世界における課題、とりわけ妊産婦と子どもの死亡(母子保健)について、イノベーションと投資による課題解決について紹介しています。

当財団の共同議長であるメリンダ・フレンチ・ゲイツとビル・ゲイツの共著であるこのレポートは、妊産婦と新生児の死亡の主な原因に対処する7つのイノベーションと実践へのアクセスを拡大する可能性のある新たなデータに焦点を当てています。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団主催イベント「Goalkeepers」をNYで開催。SDGsの現在地測定と2030年を予測する「Goalkeepers Report」公開。のサブ画像3_Goalkeepers ReportGoalkeepers Report

<Goalkeepers Report 日本語版 ダウンロード>

https://www.gatesfoundation.org/goalkeepers/downloads/2023-report/2023-goalkeepers-report_jp.pdf

母子保健分野での新たなイノベーションを最も必要としている人々が利用できるようにすることで、

2030年までに200万人、2040年までに640万人の母子の命を救うことができる。

この200万人は想像を絶する心の傷を負わずに済んだ家族であり、

この世界をつくり豊かにすることができる200万人でもあるのです。

2016年以降、世界の妊産婦死亡率の減少は停滞しており、アメリカを含む一部の国では死亡率が右肩上がりに上昇しています。世界では毎日800人近くの女性が、出産で命を落としている現状があります。2010年代後半以降、5歳未満の子どもの死亡数は減少し続けているものの、生後1カ月は新生児にとって最も危険な時期であり、5歳未満時死亡数のほぼ半分を占めています。子どもの死の74%は、出生から1年間に起きていると推定されています。

メリンダとビルはそれぞれのエッセイの中で、2000年から2015年にかけての世界的な努力により母親と赤ちゃんの健康が大幅に改善されたことを認めつつも、新型コロナウイルスの発生以降は進歩が停滞していると指摘しています。直近10年間に母子の健康に関する画期的な情報が発見されたことで、分娩後異常出血、感染症、母体の貧血といった致命的な出産合併症を予防・治療するための、低コストで実施しやすいイノベーションや実践方法が生まれました。2030年までに「妊産婦死亡率を10万人中70人未満に」「新生児死亡率を1,000人中12人未満に」という目標に向けて、達成の軌道に乗せるための早急な行動を世界に呼びかけます。

メリンダ・フレンチ・ゲイツ コメント

グローバルヘルスの世界ではよくあることですが、イノベーションが起きてもそれを最も必要とする人々に行き渡っていないことが多々あります。低所得国の女性や、白人女性の3倍の割合で死亡しているアメリカのような高所得国の黒人女性や先住民の女性たちがそれにあたります。この状況を変えていく必要があります。

各国が女性の健康の優先順位を上げ、投資することで、貧困の削減、ジェンダー平等の推進、強靭な経済の構築、これらにつながる進歩のための強力なエンジンが解き放たれるのを何度も目の当たりにしてきたのです。

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ビル・ゲイツ コメント

過去10年間で、子どもの健康の分野は、想像よりもはるかに早く、そして深くまで進歩してきました。研究者が新たなイノベーションの開発をこれからも続けて、熟練の保健従事者たちによって必要とされるすべての母子に届けることができれば、より多くの赤ちゃんが出生後の大切な日々を生き延びることができるでしょう。

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ゲイツ財団 CEO マーク・スズマン コメント

SDGs達成の期限まであと半分となったいま、「Goalkeepers Report」では、貧困からジェンダー平等、教育から食糧安全保障、保健から気候変動まで、18の指標において世界が軌道から外れていることを示しています。しかし、イノベーション、投資、そして世界中の情熱的なチェンジメーカーたちの並外れた活動によって、2030 年までに 200 万人の母親と赤ちゃんの命を救う可能性があることもわかりました。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団主催イベント「Goalkeepers」をNYで開催。SDGsの現在地測定と2030年を予測する「Goalkeepers Report」公開。のサブ画像6_9月20日「Goalkeepers」にて9月20日「Goalkeepers」にて

  • 主催イベント「Goalkeepers」をNYで開催。「2023 Goalkeepers Global Goals Awards」受賞セレモニー

授賞式は国連総会が開催されている週の9月19日夜に行われました。その後、20日の日中に開催されたイベントでは具体的な行動と開発資金への新たなアプローチを通じてSDGs達成に向けた現在と将来の取り組みについて議論されました。参加者には、日本の岸田文雄首相、ケニアのウィリアム・ルト大統領、ベルギーのアレクサンダー・デ・クロー首相、ビル・ゲイツ、メリンダ・フレンチ・ゲイツ、そして世界中から集まった400人以上の若手チェンジメーカーが名を連ねました。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団主催イベント「Goalkeepers」をNYで開催。SDGsの現在地測定と2030年を予測する「Goalkeepers Report」公開。のサブ画像7_9月19日 受賞セレモニーの様子9月19日 受賞セレモニーの様子

「2023 Goalkeepers Global Goals Awards」受賞者と受賞理由

今年の受賞者たちは、人間の創意工夫とイノベーションが、世界で最も困難な課題に取り組む上でいかに役立つかを示してくれました。勇気ある不屈の提唱者たちは、何万人もの人々がより健康で生産的な生活を送る手助けをしています。

グローバル・ゴールキーパー賞

岸田文雄 内閣総理大臣

SDGsの達成に向けて世界規模で前進を推進したリーダーを表彰。岸田首相は、強靭で公平かつ持続可能なUHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)を通じて、すべての人々が医療にアクセスできる世界となることを推進し、グローバルヘルス、貧困削減、気候変動や教育などに関する言及を日本の開発協力大綱に組み込み、将来のパンデミックを予防するため、グローバル・ヘルス・アーキテクチャを強化するよう世界の指導者に呼びかけた。(現地時間9月20日に受賞)

キャンペーン賞

ファームリンク・プロジェクト(エイダン・ライリー、ベン・コリア ー、ジェームズ・カノフの3名で設立)

行動を喚起し、変化を生み出すことで意識を高め、コミュニティを構築したキャンペーンを称える賞。当プロジェクトは、米国における食糧の公平性を提唱し、600 人以上の学生フェローと 6,000 人以上のボランティアのネットワークを通じて、8,300万食の食事を提供し、飢餓に直面している地域に5800トン以上の栄養価の高い食料を輸出してきました。

チェンジメーカー賞

アシュー・マーサ・アゴボルニェンティ

個人の経験、あるいは指導的な立場から変化を促した人を称える賞。アシュー氏は、カメルーンにおける妊産婦死亡率の高さを改善した活動で受賞しました。助産師の仕事について執筆し、ブログ「マーシーの助産日記」を通じて妊娠に関する知識を共有しています。For Mom & Baby Foundation を通じて、彼女と彼女のチームはコミュニティ・ワ ークショップを開催して、危機的状況にある地域の妊婦に対して出産に必要な物資が入った救急キットを配布しており、2021年以来この地域の1,000 人の女性と女児に手を差し伸べている。

プログレス賞

エデン・タデッセ(ジャーナリスト、社会起業家、デジタル・イノベ ーター、人権活動家)

科学、テクノロジー、デジタル、ビジネスなどのイニシアチブを通じて進歩を支援した人を称える賞。エデン氏は、オンラインプラットフォーム「Invicta」を設立しており、都市難民のためのデジタル金融、スキル開発、雇用機会へのアクセスを促進するグローバル・インパクト・プラットフォームです。Invictaには90カ国から35,000 人以上が登録し、そのうち 7,000人がオンラインコースを修了し、2,200人以上の難民が就職している。

ゴールキーパー生涯功労賞

ジミー・カーター元大統領およびロザリン・カーター元大統領夫人

疾病撲滅、メンタルヘルス、民主主義、紛争解決、人権、そして特にメジナ虫症、河川失明症、マラリアなどの顧みられない熱帯病(NTDs)対策における彼らの並外れた活動を称えました。この賞は、カーター・センターCEO ペイジ・アレクサンダーとカーター・センター理事会議長 ジェイソン・カーターが代表して受け取りました。

ボイス賞

ボノ(U2 リードボーカル、活動家)

ボノは、ONE キャンペーンと(RED)の創設者であり、アドボカシー活動やキャンペーンを通じてSDGsの進展に多大な影響を与えた。

国連総会ウィークである9月19日に行われた受賞セレモニーでは、 受賞歴のあるジャーナリスト・テレビ司会者・作家のエレイン・ウェルタロス氏が司会を務め、世界的リーダー、活動家、著名人たちが出席した。イベントには、ティワ・サヴェージ(ナイジェ リア出身のシンガーソングライター、女優)、ウーシャ・ジェイ(タミル出身のダンサー、振付師)、ザラ・ラーソン(スウェーデン出身のシンガーソングライター)、ハーレム・ゴスペ ル・クワイア(ハーレム出身のシンガーソングライター、合唱団)によるスペシャル・パフォーマンスが行われました。

昼間のイベントには、特別ゲストとしてアメリカのミュージシャン・歌手であるジョン・バティステ、俳優・監督・プロデューサーのデヴィッド・オイェロウォ、ナイジェリアの詩人で元桂冠詩人のティティロープ・ソヌガ、そしてEllevestの創設者であるサリー・クロウチェックが登場しました。

  • SDGsに向けた前進を加速するコミットメント

SDGs目標3「健康と福祉」の進捗が憂慮すべき形で逆転したことに対応し、出生に伴う製品や情報へのアクセス向上、救命医療ソリューションの迅速な提供、妊産婦と子どもの死 亡率の低下を達成するために、総額2億ドルの拠出を先日発表しました。

1.

中低所得国(LMICs)における家族計画用品の需要に応えるため、最大1億ドルの長期 的コミットメントを行います。この資金はUNFPA Supplies Partnershipに提供され、LMICsのより多くの女性が、必要とする避妊具を買える価格で入手できるようにします。避妊具は女性の力を支える重要な要素であり、貧困の撲滅、世界的な健康状態の改善、ほぼすべてのSDGs に向けた前進を加速させることができます。避妊のための世界的な資金ギャップが拡大しており、資金を維持して持続可能な資金調達アプローチを含む追加的な支援をもたらさなければ、このコミットメントは2030年までに10億ドルに達する可能性があります。

2.

中低所得国における保健製品への迅速なアクセスを実現するために、1億ドルの長期的 なコミットメントを行います。この資金はUnitaidに提供され、同財団のこれまでのコミットメントを倍増し、妊産婦と新生児の健康を含む、新たな救命ソリューションの導入と提供を加速させる活動を支援します。Unitaidのユニークなアプロー チは、SDGsの保健関連の目標をより早く達成するのに寄与すると考えています。Unitaidのこれまでの取り組みにより、HIV、結核、マラリア、女性と子どもの健康、パンデミックの予防・準備・対応など、100を超える画期的な保健製品へのアクセスが可能になっています。

  • ビル&メリンダ・ゲイツ財団について

ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、すべての生命には等しく価値があるという信念に基づき、すべての人々が健康で生産的な生活を送れるよう支援している財団です。開発途上国において、人々の健康を改善し、飢餓や極度の貧困から抜け出すチャンスを与えることに注力しています。アメリカでは、すべての人々、特に最も資源に恵まれない人々が、学校や生活で成功するために必要な機会を利用できるようにすることを目指しています。ワシントン州シアトルを拠点とする同財団は、ビル ・ゲイツ、メリンダ・フレンチ・ゲイツ 両共同議長および評議員会の指揮のもと、マーク・スズマンCEOが率いています。

  • 「Goalkeepers」について

「Goalkeepers」は、持続可能な開発目標(SDGs)に向けた進展を加速させるためのゲイツ財団によるキャンペーンです。ゲイツ財団は、レポートを通じてSDGsの背景にあるストーリーとデータを共有することで、リーダーたちに説明責任を果たしてもらい進捗状況に対する認識を高め、新世代のリーダーたちにSDGsの達成に向けて行動を促すゴールキーパーを育成したいと考えています。

https://www.gatesfoundation.org/goalkeepers/about-event/

  • 持続可能な開発目標(SDGs)について

2015年9月25日、ニューヨークの国連本部で、193人の世界の指導者が17の持続可能な開発目標(SDGs)にコミットしました。これは、2030年までに貧困をなくし、不平等と不公正と闘い、気候変動を是正するという3つのことを達成するための一連の目的と目標を指します。

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