岩手県八幡平市にある「旧松尾鉱山新中和処理施設」は、岩手県から委託されてJOGMECが運営管理を行っていますが、1982年の処理開始以来、無事故運転を継続し、2022年3月に運転開始から40年を迎えます。これを記念し、シンポジウム「北上川から、環境新時代を考える~明るい未来へとつながる、SDGs・カーボンニュートラルの時代へ~」をホテルメトロポリタン盛岡およびオンラインにて開催します。
北上川は、冬には白鳥が飛来し、秋には鮭が遡上する東北地方を代表する河川のひとつですが、1932(昭和7)年頃より松尾鉱山から流出する強酸性水の問題が顕在化し、対策が不十分であったため茶色く濁り、「死の川」と呼ばれ大きな社会問題になりました。これを現在の美しい清流に戻したのが「旧松尾鉱山新中和処理施設」であり、北上川流域100万人の自然環境保全を守る重要な施設となっています。
今回のシンポジウムは、この北上川の清流化の取り組みを契機に我が国の鉱害防止事業の取り組みへの一層の理解を深めることを目的としています。基調講演では、岩手県における松尾鉱山の鉱害防止事業についての取り組み、我が国における金属鉱山とその環境保全の取り組みやSDGsやカーボンニュートラルからみる「水」の問題と鉱害防止事業の在り方について紹介する予定です。
さらに、岩手県にゆかりがありSDGsピープル第1号として選ばれた女優・創作あーちすと「のん」さんを特別ゲストに迎え、各分野で活躍されている専門家をお招きし、北上川の問題と新中和処理施設のこと、さらには広い視点での環境問題、SDGsなどについて、わかりやすいパネルディスカッションを実施します。
シンポジウムへの参加をご希望の方は、事前登録が必要ですので、以下特設WEBサイトからご登録をお願いいたします。オンライン配信についても事前登録制となっております。なお、参加費は無料です。
■申し込み先:特設WEBサイト
(URL)https://www.matsuo-neutralization40th.jp/
<開催概要>
1. 開催日時
2021年1月26日(水)13:00~16:00
2. 主催
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)
3. 後援
経済産業省、環境省、国土交通省東北地方整備局、岩手県、八幡平市、日本鉱業協会、一般社団法人資源・素材学会、公益社団法人日本水環境学会
4. プログラム
■基調講演:
松尾鉱山の鉱害防止事業についてー岩手県の環境保全の取り組みー
山と川、地球を守るということー我が国の金属鉱山とその環境保全の取り組みー
SDGs、カーボンニュートラルからみる「水」の問題―SDGsを踏まえた将来の鉱害防止事業の在り方―
■パネルディスカッション:
特別ゲスト 女優・創作あーちすと のん 様
早稲田大学理工学研究所 創造理工学部 教授 所 千晴 様
岩手県立大学 総合政策学部 教授 辻 盛生 様
一般社団法人岩手流域ネットワーキング 代表理事 内田 尚宏 様
日本鉱業協会専務理事 矢島 敬雅 様 他
IBC岩手放送アナウンサー 神山 浩樹 様(モデレーター)
5. プログラムの詳細・参加登録
特設WEBサイト
(URL)https://www.matsuo-neutralization40th.jp/
詳細をご確認のうえ、同サイトからお申し込みください。参加費は無料です。
6. 場所
ホテルメトロポリタン盛岡 ニューウイング4階 「メトロポリタンホール」
https://morioka.metropolitan.jp/access/index.html
およびオンライン配信
7. 問い合わせ先
「旧松尾鉱山新中和処理施設40周年記念シンポジウム」係
Email:[email protected]
TEL:019-623-3107(9:30~18:00)※土・日・祝日を除く
プレスリリース本文はこちら↓
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_08_00008.html?mid=pr211215