企業のCO2排出量と吸収量を算定し、気候関連財務情報発信を支援する新サービス提供開始

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~カーボンオフセット協会らと共同で企業のカーボンニュートラル推進を加速~

株式会社メンバーズ(東京都中央区、代表取締役社長:剣持 忠、以下「メンバーズ」)は、一般社団法人カーボンオフセット協会(千葉県船橋市、会長:中西 武志、以下「カーボンオフセット協会」)と共同で、企業のCO2排出量と吸収量を算定し、自社Webサイト等での情報発信を支援する新サービスの提供を開始します。

  • 背景と目的

日本政府による2050年カーボンニュートラル宣言は、企業経営や事業戦略に大きな影響を与えています。特に、日本政府が掲げる温室効果ガス削減目標達成のために、国や自治体・企業が果たす役割と責任は重大です。そうした中、大手企業を中心にCO2排出量の開示が一般化するなど、気候関連財務情報は通常の年次財務情報と同様に重視される経営指標の一つになっています。しかし、気候関連財務情報は、統合報告書やサステナビリティレポートでの開示に留まっているのが現状です。

当社が昨年実施した調査「気候変動と企業コミュニケーションに関する生活者意識調査 (CSVサーベイ2021年10月)」n=1,118(※1)では、約7割は気候変動に配慮した商品を「価格が同程度、もしくは1割程度高くても購入したい」という結果となり、生活者は気候変動問題への関心を高めるとともに具体的なアクションにもつながりつつあることが明らかとなりました。こうした結果からも、企業の気候変動問題への取り組みを実践することと同時に、情報発信についても一部の機関投資家や株主向けのみならず、生活者を含めた様々なステークホルダーに向けて広く行うことへの重要性が高まっていると言えます。

かねてよりメンバーズでは2030年の目指す姿として「VISION2030(※2)」を掲げ、その中で社会課題「地球温暖化および気候変動による環境変化」の解決に取り組むことを宣言しております。企業のCO2排出量の把握・開示によって脱炭素に関する具体的な目標設定およびアクションが促進され、脱炭素社会の創造に寄与することを目的とし、当社はカーボンオフセット協会と共同で、企業のCO2排出量と吸収量を算定し、気候関連財務情報の発信を支援する新サービスの提供を開始します。
 

  • 本サービスの概要・特徴

企業のCO2排出量と吸収量の算定と、これらを含めた気候変動問題への取り組みの情報発信をトータルで支援します。本取り組みは、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標15「陸の豊かさを守ろう」に貢献し、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」(※3)の実現につながるソリューションです。

●企業が排出するCO2排出量の算定

企業によるCO2排出量の情報開示は、スコープ1・2に加え、今後はスコープ3の対応が求められます。本サービスではスコープ3を含めた企業活動によるCO2排出量の算定支援を行います。CDP(※4)への回答やSBT(※5)の目標設定、TCFD(※6)に基づく気候関連財務情報の開示にも活用可能です。

●森林保全によるCO2吸収量の測定

多くの企業が森林保全を積極的に進めており、自社保有林の整備や自治体や地域の森林組合と連携した森林保全を進めています。しかし、こうした活動は社会貢献の一環として行われ、それらの活動によるCO2吸収量の算定には至らないケースが多くみられます。本サービスでは、こうした森林保全や植林活動により吸収されるCO2の算定支援を行います。

●CO2排出量削減に向けた取り組みの情報発信

CO2排出量削減への取り組みに関する情報は統合報告書やサステナビリティレポートへの掲載に限定され、一部のステークホルダー向けに留まっているのが現状です。本サービスでは、これらの取り組み内容やCO2排出・削減量を分かりやすく発信し、気候変動に対応する取組みを社会や生活者との共有価値とする支援を行います。
 

  • サービス提供体制

CO2排出量の算定はカーボンオフセット協会が担当し、森林によるCO2吸収量の算定はカーボンオフセット協会のメンバーである一般社団法人more treesが担当します。また、それらの取組み内容に関するコンテンツ制作や情報発信はメンバーズが行います。必要に応じて、カーボンオフセット協会が、カーボンオフセット・プロバイダーとしてカーボンクレジットの調達・無効化を担うことでカーボンニュートラルの実現に向けた支援まで行います。

※1 気候変動と企業のコミュニケーション、購買行動等に関する生活者の意識調査
https://www.members.co.jp/company/news/2021/1014.html
※2 2030年の目指す姿としてVISION2030「日本中のクリエイターの力で、気候変動・人口減少を中心した社会課題解決へ貢献し、持続可能社会への変革をリードする」を2020年5月8日に発表しました。2021年6月にはこれを定款にも明記し取り組みを進めております。
https://www.members.co.jp/company/vision2030.html
https://www.members.co.jp/company/environment/
※3 SDGs 17の目標 https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/
※4 CDP:英国の慈善団体が管理する非政府組織
※5 SBT:Science Based Targets
※6 TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures

一般社団法人 カーボンオフセット協会

日本における健全なカーボンオフセット市場の発展と、信頼性のあるカーボンオフセットの普及促進を目的とし2008年9月に発足しました。カーボンオフ・プロバイダー業務やCO2排出量算定などの事業を行い、現在は、企業や団体、自治体など、12の会員により構成されています。

所在地:千葉県船橋市本町2-2-7 船橋本町プラザビル7階
会長:中西 武志(カーボンフリーコンサルティング株式会社 代表取締役)
URL:https://co-a.org/

一般社団法人 more trees

音楽家・坂本龍一が代表を務める森林保全団体。100名以上の賛同人とともに2007年に設立されました。地域との協働で森林保全を行う「more treesの森」の運営や国産材を活用した商品やサービスの企画・開発、セミナーやイベントを通じた森の情報や魅力の発信など、「都市と森をつなぐ」をキーワードに「森と人がずっとともに生きる社会」を目指した様々な取り組みを行っています。

所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷1-9-11 フレンシア外苑西103
代表理事:坂本 龍一
URL:https://www.more-trees.org/

株式会社 メンバーズ

所在地:東京都中央区晴海1丁目8番10号
晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーX 37階(受付35階)
代表者:代表取締役社長 剣持 忠
資本金:1,002百万円(2022年6月末時点)
URL:https://www.members.co.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/Memberscorp
Twitter:https://twitter.com/Members_corp

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